ヤドカリの貝殻の中は…ガラス背負う動画人気。 | ★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

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国内外のエビやカニなどの甲殻類を中心に約150種類を飼育・展示する和歌山県すさみ町の町立エビとカニの水族館が、ヤドカリの動画を会員制交流サイト(SNS)のツイッターに投稿したところ、再生回数が360万回を超えた。

 

ヤドカリは自然界では貝殻を背負っているが、動画で身につけているのは貝殻の形をしたガラスだ。通常見られない貝殻の中の部分を観察でき、人気を集めている。

 

水族館で1月7日に撮影された20秒余りの動画で、翌8日早朝に水族館のツイッターに投稿した。

水族館によると、このヤドカリは県内などで普通に見られる体長約5センチのイシダタミヤドカリで、1匹を常設展示。個体の寿命は数年程度だが、10年ほど前から米国から輸入した貝殻の形をしたガラスを「ヤド」にしている。

 

入館者が入れないバックヤードにも、ガラスを背負ったほぼ同じ大きさのイシダタミヤドカリがもう1匹いる。

 

動画では、水槽の底を歩く姿を撮影。ガラスを通しておなかにある腹肢(ふくし)が素早く動く様子がとらえられており、ふんを出したり水を出し入れしたりするために使われる。

 

後半には、普段バックヤードにいるもう1匹が入れられ、威嚇するようにして近づく姿も撮られている。ケンカしそうな雰囲気だったため、撮影後、後で入れた1匹は元の場所に戻したという。

 

水族館の担当者は「常設展示しているが、動画にしたらインパクトがあると思い、投稿した」と振り返り、「こんなに反響があるとは予想していなかった。これを機会に甲殻類に興味を持ってほしい」と話している。