プラスチック削減のため、ウインナーソーセージのパッケージとして広く使われる、巾着型の袋の切り替えを業界全体で取り組む。
売り場で目立ち、手に取りやすいことなどから使われる、巾着型の袋。
ハムやソーセージメーカーなどで作る「日本ハム・ソーセージ工業協同組合」などは、プラスチック削減のため、業界全体で巾着型の袋を見直し、4月末までには多くの企業で切り替える方針を示した。
こうした取り組みにより、15%から30%のプラスチックを削減できるという。
巾着型の袋をめぐっては、日本ハムが「シャウエッセン」の包装を、長方形の袋に2月から順次切り替えるほか、伊藤ハムやプリマハムでも変更を検討している。
このニュースについて、フジテレビ・風間晋解説委員に聞く。
三田友梨佳キャスター「こうしたプラスチックの削減は、風間さん、望ましいですね」
風間解説委員「その通りですよね。でも、この巾着型包装は、見栄えが良くて2個セットにしたバンドル販売も、お買い得感があってお客に好評といいます。それを1社だけ辞めるというのは、なかなか難しいですよね。でも、プラスチック削減の流れが止まることはありません。そこで、業界全体で一緒に渡る。日本的ともいえるアプローチだと思います。プラスチック3割削減なら、包装・梱包費や輸送管理費の削減にもつながります。あちこちでのコストダウンは、店頭での価格競争力にもつながります。そして、SDGsマネーです。内外の機関投資家はSDGsに敏感で、積極的な投資先を選ぶ傾向を強めています。巾着型の切り替えで先行する日本ハムの株式は、外国法人などが24.8%、金融機関が56.7%を所有しています。SDGsを意識した企業判断、これからますます増えてくると思います」
三田キャスター「商品の梱包が簡素化されることは、環境配慮はもちろんですが、単純にわたしたち消費者の使いやすさにもつながると思います。こうした動きが広がっていくことが期待されます」