特殊詐欺被害防止へ 大学生ら啓発動画制作 寸劇で分かりやすく。 | ★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

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 特殊詐欺被害を防止しようと、東京国際大(埼玉県川越市)の学生と県立川越工業高(同)の生徒らが市民向けの啓発動画を制作した。依頼したのは川越署で、寸劇やイラストを用いて、詐欺の手口や防止方法を高齢者にも分かりやすく紹介した。

 

 動画は24分。同大非常勤講師で映像ディレクターの鈴木鉄男さんの下、映像制作を学ぶ大学生28人が6~10月にかけて撮影、編集した。寸劇では、学生が被害に遭う高齢者やだます側である掛け子や受け子などを演じ、特殊詐欺を種類別に再現。コンビニエンスストアや現金自動受払機(ATM)でも撮影し、被害に遭った人を見つけた際の声かけの仕方を紹介している。川越工業高デザイン科の生徒8人は被害者や詐欺の犯人などをイメージしたイラストを描き、映像内で使用された。

 

 11月17日には、川越署で感謝状の贈呈式と完成した動画の上映会があった。川越工高3年、小田原星来(せら)さん(17)は「高齢者にもシンプルで分かりやすい絵を心がけた。動画が完成してうれしい」と笑顔。東京国際大3年の内野早紀子さん(21)は「詐欺を防止したいという思いが、見る人に伝わればいいなと思う」と話した。小川英規署長は「若い世代が参加してくれて、とても心強い。詐欺被害防止につながるはず」と感謝した。

 

 川越署は動画を収めたDVDを400枚制作し、市役所や自治会などに配布する。【大平明日香】