デンマークのブロック玩具「レゴ」に似た拳銃を製造したとして、アメリカの企業が批判を浴びている。
米ユタ州の銃メーカー、カルパー・プレシジョンは、拳銃「グロック」のカスタマイズ版として「ブロック19」を製造。レゴブロックに見えるカバーで覆われている。
同社は、「射撃スポーツの純粋な楽しさを強調した」と説明している。
レゴ社は、書簡でブロック19の製造を中止するよう求めた。
銃規制を求める活動家も、ブロック19は無責任で危険だと批判した。
銃規制団体「Everytown for Gun Safety」のシャノン・ワッツ氏は、先週レゴにブロック19について連絡したところ、レゴはカルパー・プレシジョンに「中止通告書」を送ったと述べた。
ワッツ氏もカルパー・プレシジョンを批判。子どもたちが銃火器に興味をもち、「たとえ銃がおもちゃに似ていなくても」使うようになるリスクがあると指摘している。
銃は「みんなのもの」
カルパー・プレシジョンは声明で、ブロック19は銃が「みんなのもの」であることを示すために製造したと説明。「責任感を持って銃を所持し、射撃することは、本当に楽しい活動だ」と述べた。
また、ブロック19を買えるのは銃の所持が許可された人物に限られると付け加えた。
同社のブランドン・スコット社長は米紙ワシントン・ポストの取材で、弁護士と協議した結果、レゴの要請に従うと決めたと話した。
それ以降、ブロック19はカルパー・プレシジョンのウェブサイトに掲載されていないようだ。
アメリカでは、玩具メーカーが本物の銃にそっくりなおもちゃを作ることは法律で禁じられている。一方、銃火器メーカーがおもちゃに似た製品を作ることは明確には禁じられていない。
同国では子どもが関わる銃火器の事故が増加している。昨年はそうした事故で140人以上が亡くなったという。
○ワタシ想います。
ダメだこりゃ。