東京都は30日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに714人確認されたと発表した。1日当たりの感染者が700人を超えるのは、743人だった5月26日以来、約1カ月ぶり。直近1週間では人口10万人当たり25人に達し、緊急事態宣言発令の目安で感染爆発を示す「ステージ4」(25人)相当となった。感染対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード(AB)」も、都の感染状況について「新規感染者数が増加に転じ、感染が拡大することが強く懸念される」と危機感を示した。
東京都によると、新規感染者数は前週の水曜(619人)から95人増加。直近7日間の平均も508・4人となり、約1カ月ぶりに500人を超えた。3人が死亡し、都の基準で集計した重症者は4人増えて47人になった。
ABが30日公表した資料によると、29日までの1週間の東京都の感染者数は3464人で、前週(16~22日)の1・22倍。10~30代の感染者数が多く、65歳以上は5%程度だった。国立感染症研究所(感染研)は「全体に占める高齢者の割合は昨年秋以降で最も低いレベルで、ワクチン接種の効果が示唆される」と評価した。1週間の全国の新規感染者数は1万412人で、前週の1・04倍。
また、ABは宣言の解除後、首都圏では夜間の滞留人口が増加していると分析し、「感染拡大の予兆があれば機動的な介入により急拡大を抑制することが必要だ」とした。感染研の所長で、ABの脇田隆字座長は会合後の記者会見で「対策を打ってから感染拡大を抑えるのでなく、早めの対策強化が必要になってくる」と語った。
一方で感染研は、感染力が強いとされるインド由来の変異株(デルタ株)による影響について新しい試算を公表した。それによると、東京オリンピック・パラリンピックの期間中に人流(人の流れ)が5%増えるシナリオなどを加えてシミュレーションしたところ、デルタ株の影響が小さいなど「最も楽観的なシナリオ」でも、7月中に1日の感染者数が1000人を超え、その後2000人程度まで増加する可能性があるとの結果が出た。
また、同研究所はデルタ株への置き換わりが進み、首都圏では6月末段階で陽性者の3割程度を占め、7月半ばには5割を超える可能性があるとの試算を示した。【古関俊樹、矢澤秀範】
○ワタシ想います。
ワクチンが人間はバカだな・・・と、言っている気がする。
何でもそうだが、行きつくところまで行かないと人は動かない。