コメの品質低下招くクモヘリカメムシ 福島県内で被害地域拡大。 | ★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

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 コメの栄養を吸い取り、品質を低下させるクモヘリカメムシの生息域が県内で広がっている。県農業総合センター(郡山市)によると、二〇二〇(令和二)年に伊達市や飯舘村などで初めて被害が確認され、以前から生息していた浜通りや県南地域の一部でも生息域が拡大している。他のカメムシよりも被害の出る時期が早く、同センターは早めの防除を呼び掛けている。

 

 クモヘリカメムシは体長が約一七ミリあり、カメムシ類としては比較的大きい。色は淡い緑で背中は茶色。イネ科の雑草が生えている草むらなどに生息し、独特の臭いも発する。

 

 昨年の調査では浜通り全域に加え、県北や県中地区でも広範囲に見つかった。生息域の拡大は暖冬の影響とみられ、気温が低く、積雪の多い会津を除いて全県的に確認された。

 

 クモヘリカメムシの発生で農家を悩ませるのがコメの品質低下だ。もみにストローのような口を刺し込んで汁を吸い、コメの一部が変色する「斑点米」を発生させる。斑点米の比率が0・1%を超えるとコメの格付けは二等米以下となり、農家の減収に直結する。

 

 薬剤防除が効果的だが、県内に広く生息するアカスジカスミカメなど他のカメムシよりも被害が出る時期が早く、薬剤防除の時期も前倒しになる。出穂期の防除が欠かせず、出穂後の乳熟期に薬剤を散布するアカスジカスミカメに対応した防除では被害を防げない可能性があるという。

 

 県農業総合センターの松木伸浩主任研究員は「温暖な気候が続けば、生息域がさらに拡大する可能性がある。県の病害虫発生予察情報などを確認しながら適切な対策を講じてほしい」と呼び掛けている。

 

 

○ワタシ想います。

 今年すでに「ウンカ」の発生が予想されている中、「カメムシ」も発生するとなると、チト辛い年になりそう。