京都の観光名所「哲学の道」(京都市左京区)で、新緑が見ごろを迎えている。例年は多くの人が訪れる季節だが、今年は新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言発令で観光客は減少し、近隣ではシャッターが降りた飲食店や土産物屋が目立つ。「ステイホーム」が求められる今だからこそ、訪れることができない人たちに京都の魅力を発信したいと思い、カメラを片手に早朝の哲学の道を歩いた。そこには、いつもと変わらぬ鳥のさえずりと水のせせらぎ、葉のそよぎが響いていた。
哲学の道は、銀閣寺周辺から熊野若王子神社まで続く約1・5キロの散策路。琵琶湖疏水(そすい)分線沿いにあり、春には桜、秋には紅葉などの景色が楽しめる。
桜は日本画家の橋本関雪が大正時代に寄贈したのが始まりで、現在はソメイヨシノなど約400本が植えられている。花が散った桜の枝には4月下旬ごろから小さな赤い実が膨らみ、四季の移ろいを知らせている。
日本を代表する哲学者であり、京都帝国大学(現京都大学)教授だった西田幾多郎らが思索にふけりながら歩いたことから、「哲学の小径」や「思索の道」などと呼ばれるようになった。のちに地元住民らで発足した「哲学の道保勝会」が名称を「哲学の道」と決めた。
1980年ごろ、砂利道だった散策路に廃止された市電の軌道敷石を並べて、歩きやすいように整備。86年には、旧建設省が選定した日本の道百選に選ばれた。【山崎一輝】
○ワタシ想います。
学生のころ、ワタシも歩きました。
なんちゃって哲学に浸りました。( ´艸`)