神奈川県三浦半島沖の相模湾で新種のクモヒトデを発見したと、東京大の研究チームが30日、発表した。体は鮮やかな黄色で体長は1センチ程度。体の中で子どもを育てることから、「コンジキコモチクモヒトデ」と命名した。
チームは2016~19年、相模湾の水深90~140メートルの海底を底引き網で調査し、黄色のクモヒトデを2匹採取。トゲの特徴や遺伝子などを調べたところ、深海に生息するクモヒトデのグループに属する新種と判明した。観察中、約10匹の幼体を放出する様子も確認された。
クモヒトデは世界で約2100種見つかり、日本にいるのは約340種。このうちの半数近くが相模湾に生息している。相模湾は陸地から近距離で深海に達し、地形が複雑で多様な生物が生息していることなどが背景にあるという。
チームの岡西政典・東大特任助教(動物系統分類学)は「国内で広範囲に調査を続け、日本のクモヒトデの生物多様性を明らかにしたい」と話している。
島野智之・法政大教授(動物分類学)の話「100年以上もクモヒトデの研究が行われてきた相模湾で新種が発見されたのは驚きだ。調査が進めば日本近海の海底でさらに新種が見つかるかもしれない」
〇ワタシ想います。
ヒトデにも、いろんな種類が存在するんだなー
掛け替えのない地球の一端を見た気がする。