デザインを重視した新型電動車椅子の発表会が9日、鹿児島市西千石町の鹿児島トヨタ本社ショールームであった。免許を返納した高齢者が手軽に使える1人乗りの移動手段としてPRする。
ベンチャー企業のWHILL(ウィル、東京都品川区)が開発した「モデルC2」。2020年9月発売で、鹿児島県内での取り扱いは初めて。すっきりとした外観で、外装パネルの色を10種類の中から選べる。時速6キロで走り、連続走行距離は18キロ。回転半径76センチと小回りが利き、高さ5センチの段差を乗り越えることができる。
発表会では、ウィルの広報担当者が電動車椅子を走らせ、操作の仕方などを説明した。岩垣大佑マネジャーは「高齢者らが使うイメージを一掃し、誰もが乗りたくなるデザインを目指した近距離モビリティー」と話した。
県内では、運転を卒業したドライバーら向けに鹿児島トヨタが販売し、11日まで本社ショールームで体験試乗会が開かれている。価格は47万3000円。【白川徹】