日本医師会などはこのほど、「食育健康サミット 2014」
を都内にて開催した。
ディスカッションの最後には、司会を務めた
神奈川県立保健福祉大学の中村丁次学長が、
会場に集まった1,000人を超える医師や栄養士らに向け、
今後一層重要となってくるであろう個別の食事指導の
必要性を説いた。
その中で、中村学長は和食がユネスコの無形文化遺産に
なって以降、「粗食のほうが健康にいい」という考えが
世間に広まっている感があるものの、
実際はそうではないと訴える。
「昔の日本は粗食ゆえにみな低栄養状態で、
かっけによる死亡率も高かったんです。
日本がこれほどの長寿国家になったのは、
経済発展により栄養が豊かになったこと、
そして食の欧米化が進んでも、
国民が米を主食とした食生活を手放さなかったからです。
ご飯とさまざまな食材を使った、
栄養豊富でバランスのとれたおかずを数品組み合わせた
食事こそが、生活習慣病を予防する基本の食事だと思います」。
「米をとぎ、炊く手間が面倒だから」と、
主食がパンやパスタなどに偏り、
「おかず」が不足している人も多いだろう。
ぜひとも、日本を長寿国家へと押し上げた
「ご飯+汁+おかず」の食事スタイルを
取り入れてもらいたいものである。

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