もがり笛 とは。 | ★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

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【虎落笛】(もがりぶえ)
 冬の烈風が柵・竹垣などに吹きつけて、笛のような音を発するのをいう。
 冬の季語。
   《広辞苑》

 虎落笛とは、「虎落+笛」の組み合わせで出来た言葉です。笛はいいとして虎落とはなんぞや? 再び「虎落」で辞書を引くと

 【虎落】(もがり
  (一説に「もがれ木」の意かという。
  「虎落」(中国で、虎を防ぐ柵のこと)は当て字)

  1.軍(いくさ)などの時、先端を斜めに削いだ竹を筋違いに組み合せ、縄で繁く結い固めて柵としたもの。日葡辞書「モガリヲユ(結)ウ」
  2.枝のついた竹を立て並べて作った物干し。特に高く設けた紺屋の干し場。《広辞苑》

 とその意味が解説されています。説明にもあるとおり「もがり」を「虎落」と書くのは当て字。読めなくても仕方ないでしょう。
 竹は表面がつるつるですから、木になら容易に登ってしまう虎でさえも、竹で作られたこの柵を登ることが出来ないことから、竹で作った柵なら虎さえ落とすと言う意味で「虎落」となったようです。

 さて、そうした柵や高く設けられた竹の物干しなどを冬の朔風が吹きつけ、吹き抜けて行く際に発てるフューフューという、どこかもの悲しい音が虎落笛です。虎落笛の音は寂しくもの悲しいものですが、それが聞こえてくるとなぜか聞き入ってしまう不思議な音です。
 もうこの冬は、この虎落笛の音を耳になさいましたか?


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