“禁止”地域で稲作続ける男性…出荷ではなく今後のデータ収穫したい。 | ★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

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干からびた田んぼに囲まれるなかに、イネがしっかりと作付けされた田んぼが水を張っていた=写真(大西正純撮影)。福島第一原発事故の影響でコメの作付けを控えるように求めた「緊急時避難準備区域」にあたる川内村で作付を行ったのは地元農家の秋元美誉さん(68)。出荷用でも食用でもなく、「原発事故が与えた影響と本当に来年も大丈夫なのか」という汚染データを確かめるために作付けしたという。

 干上がった水田が広がる田園地帯で、1枚の田んぼから途絶えていたカエルの鳴き声が聞こえてくる。福島第1原発の事故で、コメの作付け禁止を求められた福島県川内村の農業、秋元善誉(よしたか)さん(68)は、今年もコメを植えた。「だめといわれても納得できない。農家の意地がある」。秋に実るコメは食用に回さず、専門の機関に検査してもらう。(是永桂一)

 川内村は原発から20キロ以内の「警戒区域」や30キロ圏内の「緊急時避難準備区域」などに当たる。農家は国や県からコメの作付け禁止を求められ、田植えをあきらめざるを得なかった。

 そんな中、秋元さんは5月上旬、自宅前に広がる水田のわずか1枚、25アールだけに水を引き、コメを植えた。「今後のためにも、どんなコメができるか確認したい」。収穫されたコメは専門家に依頼し、放射性物質の有無を測る予定だ。

 川内村の空間放射線量は毎時0・5マイクロシーベルト前後で、秋元さんの水田と隣接する地区の土壌の放射能も基準値を下回っていた。「食べるためでなく、何年たったらまた田を使えるか調べたい。ここは今後20~30年コメ作りができない土地じゃないはずだ」

 田に水を入れて数日後、卵からかえったカエルの声が静かな村に響いた。ヤゴから成長したトンボも飛ぶ。その声と姿を見て、ようやく秋元さんは普通の生活をかみしめた。

 秋元さんを「変わった人間」と見る人もいる。村からは作付けを行わないよう説得された。「田畑は1年休んだら来年、同じように作物ができない。何百年と受け継いできた営み守ろうとしているだけだ」。秋元さんの仕事仲間、小塚勝昭さん(66)はそう話す。

 作付けを禁止された県内の田畑は草が伸びきり、水を失い、ひび割れている。田を育て、コメを食べ、そのわらで牛を飼う-。連綿と紡いできたことが、ほころびつつある。秋元さんは「田んぼも、生き物も一日でひっくり返った。自然の中で一番罪作りなのは、人間なのかもしれない」と寂しげにつぶやいた。

                              産経ニュース


◎もし、ワタシが同じ境遇だったら、秋元さんと同じ行動を執ると思う。

 百姓とは、そうしたものだ。自然と共生していることを誰よりも実感しているから。

 縄文時代から連綿と受け継がれてきたことを、繰り返す。

 インターネットの時代だが、キーボードを100万回叩いても、米は生産出来ない。



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