アイドルグループ「キャンディーズ」で活躍、スーちゃんの愛称で
親しまれた女優の田中好子(たなか・よしこ、本名・小達好子=
おだて・よしこ)さんが21日午後7時4分、乳がんで死去した。
55歳。夫で実業家の小達一雄さんは同日夜、東京都内の病院で
記者会見し、1992年に乳がんが見つかり、治療を続けていたが、
今年2月に容体が悪化したという。
東京都生まれ。72年に伊藤蘭 さん、藤村美樹さんと共に
キャンディーズを結成。「年下の男の子」「春一番」「微笑(ほほえみ)がえし」
などのヒット曲を生んだが、78年に「普通の女の子に戻りたい」の
言葉を残し解散した。80年に女優として芸能界に復帰、今村昌平
監督の「黒い雨」で原爆症に苦しむ女性を演じ、90年、日本
アカデミー賞主演女優賞を受賞、演技派女優として評価を高めた。
翌91年には女優の故・夏目雅子 さんの兄、小達さんと結婚した。
夏目さんを白血病で失ったことから、エイズ予防財団・日本
エイズストップ基金の運営委員を務め、啓発活動に尽力した。
近年は、テレビドラマ「家なき子」(94年)、「ちゅらさん」(2001年)
などで優しい母親役としても好演、昨年も「筆談ホステス」に出演
するなど、直前まで仕事を続けていた。
◎ワタシ、キャンディーズ 好きでした。
