光と熱(温度差)のどちらからでも電気を作り出せる
発電素子を、富士通研究所が開発した。
1種類の素材だけで光と熱の両方から発電できる装置は
世界初という。
体の状態をチェックする健康モニターなど、24時間動く
必要のある小型機器の電源として、数年後の実用を目指す。
素子の材料は、ポリ3ヘキシルチオフェンという有機化合物。
光を受けたり、温度差が生じたりすると、
電気を出す性質がある。プラスチックフィルム(縦4センチ、
横5センチ)の上にこの化合物の膜を作り、
フィルムを4枚つなげたところ、室内の光で1000分の1ワット、
20~50度の温度差で1億分の1ワット程度の電力が発生した。
2011年1月5日(水)3時3分配信 読売新聞
