例年、この時期、「なかぼし」をする。
「なかぼし(中干し)」・・・田んぼの水を抜く。
水を抜くことで、少し稲を「痛めつける」?こと。
大事に育てると、ひ弱な稲になるから、先人の知恵だと思う。
こんな感じ。
もう少し経つと、土にひび割れが出来る。
ひび割れにより、稲の根が切れてしまう。
すると、稲が考えるのです。
稲・・・このままだと、枯れてしまうかも!・・・
新しい、根を出さないとダメだ!、みんな頑張れ!。
人間・・・そこが、ねらい目なのです。
稲に、生きようと考えさせて、
稲・・・「ボク頑張る!」という、意識を植え付ける。
そして、強い新しい根が出ることにより、
台風が来ても、「倒れるもんか!」と、稲が頑張るのです。
ただね、この梅雨の時期、晴れ間が続くことが少ないので、
雨が降ると、稲も安心して、新しい根を張ることを、
止めてしまうことが多いのですよ。
ここが、ポイントですねん。(稲VS人間)
今年は、どうなるのか?、所詮、自然相手の生産活動。
人間の思うようにはならない事のほうが多い。それが、現実なのですよ。
結論・・・自然農法は、楽しみではある反面、不安もあるのですよ。
大きい台風の直撃を受ければ、たちまち、米不足に陥るのです。
細川政権のとき、「ミニマムアクセス米」を輸入せざるを得なくなったのは、
台風ではなく、冷夏が原因でした。
いずれにせよ、食糧問題は微妙で悩ましい問題なのです。