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サイバーセキュリティのひみつ

先日、電子版『サイバーセキュリティのひみつ』が公開されたことをご紹介しました。が、ちょっと気になることが起きたので、補足です。

 

 

この本、ストーリー漫画がメインとなっているのですが、マンガとして楽しく読み進めてしまうと、危機管理のポイントが子どもの記憶に留まらないようなのです。

考えてみれば、そうですよね。

この「まんがでよくわかるシリーズ」が小学生の子ども達に人気なのも、マンガだから。

ハンバーガーやチョコレートのように身近にあるものならいざ知らず、セキュリティなんて、そもそも題材自体が想像できなさすぎます。(苦笑)

 

でも、冒頭からこんな下矢印危険な間違いを指摘してくれています。

  • 人にパスワードを教えること
  • わかりやすいパスワードにすること
  • 他人のパスワードを使ってゲームに侵入すること

読み進めていくと、「パソコンやスマホに侵入されると何が起きるか」 「心当たりのないメール、怪しいメールはどうすればいいか」 「なぜアップデートが大切なのか」 他、大人も子どもも知っておきたいことがいっぱい。

 

子どものスマホだけでなく、学校や塾の職員室にあるパソコンや、家族で使っているパソコンについても守るべき情報は山ほど入っています。

 

まずは、先生や保護者のみなさんがご一読いただき、教室やリビングルームで、「これってどういうこと?」 「なんでダメなんだろう??」 等と子どもと一緒に考えながら読んでいただければ、記憶の隅っこにでも 「気をつけなきゃあせる」 が残るのではないでしょうか。

 

 

この本を使った 『学習指導書』 を、一緒に作りたかったなぁ~と今さらながらに思う私です。

 

「うちの学校で授業を受けたい!」 という学校があれば、実験的にやってみてもいいかもしれませんね (^-^)

私の頭の中には、学齢ごとの指導案はできていますからキラキラ

 

 

<追記>

冒頭でお話しした「気になること」は、身近な中学生が迷惑メールのワナにひっかかってしまって、ちょっとした騒ぎになってしまったのです。

この本を読んだばかりだったというのに‥‥。

 

個人情報や顧客情報の流出、サイバー攻撃、といった言葉をメディアで見聞きする機会も増えました。

マイナンバー制度も始まり、大人からお子さんまで「セキュリティ」を学んでおきたい時代になっています。

 

そこでお薦めしたいのが、この1冊本

 

学研まんがでよくわいかるシリーズ111

『サイバーセキュリティのひみつ』

 

年末年始、IPA専門委員として生みの苦しみ(笑)で監修させていただいたこの本は、1月末に発行され、全国の小学校&公立図書館でお読みいただくことができるようになっています。

 

でも、書店での取り扱いのない、非売品。

電子書籍版の公開を首を長くして待っていました。

 

ようやく、Web上でお読みいただくことも、個々にダウンロードしていただくことも、できるようになったので、大手を振ってご紹介することができます。(^-^)

 

年齢やITの知識を問わず、マンガで楽しく学べる内容は、こんな流れで進みます。(全128ページ)

プロローグ インターネットは便利
第1章 インターネットにひそむ危険
第2章 情報は、今も昔も大事なもの

第3章 パソコンに侵入するってどういうこと?
第4章 情報はガードできる
第5章 国や会社も危ない
第6章 サイバーセキュリティは、大事な仕事

サイバーセキュリティのひみつ:目次

 

 

スマホスマホやタブレットにダウンロードして、ネット接続不要でいつでも読めるようにするなら、「電子書籍ストア 学研BookByond」にて、無料購入できます。 (パソコンでの閲覧はできません)

学校や塾等で使うデジタル教科書や学習用タブレットにプリインストールしてから配布するのもオススメです。

 

 

PCパソコンで読むなら、ネット接続してWeb上での閲覧が便利です。 (スマホやタブレットでも見られますが、上記とは別の閲覧アプリが必要になるようです)

まんがひみつ文庫 (学研キッズネット内)」にアクセスして、大きな画面でじっくりお読みください。

教室で、ご家庭で、みんなで読みながら考えるという使い方もいいのではないかと思います。

 

 

2020年から 「デジタル教科書の導入」 「プログラミング教育の必修化」 といったプランが動いていることを考えて、今から “セキュリティ” を楽しく学んでおきませんか?

この1冊で学べることは、デジタルが得意な高校生にもたくさんありますよ音譜

 

学研まんがひみつ文庫「サイバーセキュリティのひみつ」

 


 優先席付近では、
携帯電話の電源を
 お切りください。
Prease turne off your mobile  phone
near "Courtesy Seat".

電車やバスの優先席付近で見かける、このメッセージ。
でも実は、もう1年も前から関西では “混雑時は” に変わっていたこと、ご存知でしょうか。


そもそも、鉄道会社ごとにあったルールが統一されたのが、2003年度。
以来、全国的に 「優先席付近では電源オフ」 となり、車内アナウンスも頻繁にされるようになりました。

でも、総務省より 「携帯電話やPHSの発する電波は、ペースメーカーの動作には大きな影響は見られない」 という発表が2010年に、「(2Gとは異なり)3GやLTEではほとんど影響がない」 という発表が2013年にされたことと、昨年夏には 医療機関 と 航空機内 の規制緩和がされたことから、「電車やバスはいつ??」 とずっと言い続けていました。

そうこうしている間に、電車やバスの中はスマホを操作する人だらけ。
シニア世代が優先席でスマホを操作する姿を見かけることも少なくなく、「優先席付近で使っている」 のを注意したことが発端で傷害事件等のトラブルも起きてしまっている状況なのに。。。


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚



ふと、ニュースを見ようとテレビをつけたら、テレビ朝日 「スーパーJチャンネル」 でこの話題が

優先席付近のケータイ電源

テレ朝ニュース
「電車内“優先席”携帯電話の電源は?国が新たに…」

(掲載日から2週間程度閲覧できるようです)


番組の中で、日本ペースメーカー友の会の副会長さんの言葉 「理論的にわかりやすく説明することで、安心感を持つことができるのでは」 が、心に残りました。

ペースメーカー利用者の過度な不安を減らすことができ、地域によって異なるルールで混乱することもなくなるのですから。

#とは言え、「混雑時」 が曖昧なままだと困りますが。(苦笑)


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚



本日締め切りの 「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針」 の改訂案に対する意見募集」 の結果を踏まえて、指針を改定して公表するとのこと。

ご意見のある方は、上記報道資料の内容を読んだ上で、急いでe-Govサイトの <意見提出フォーム> から投稿してみては?


いずれにしても、やっと統一ルール&規制緩和となりそうです。 (o^-')b

鉄道各社が “混雑時だけ” となるのは9月ごろとか。
でも、公共交通機関を利用する際には 利用者としてのマナーやモラルはしっかりと守りましょうね