夫は私とタイプが違う。
正直いまだに、夫婦でいることが、不自然なのではないかと思うことがある。
私は完全に発達障害系の人間なので、得意不得意の差が凄い。
専門特化の現代社会だからこそ、収入が確保できる、偏りの大きいタイプで
だからどちらかというと、発達障害系の人と、気も話も合う。
そして不器用。虚弱。筋力が付きにくい。肉体の不具合を、ITと稼いだ金と様々な知恵でカバーしている。
友人もオタク的な、真面目で勉強好きが大半。
大体集まると、マニアックな話で盛り上がる。全員草食。
夫はそうした、私のなじみのあるタイプとは全く人種が違う。
大体概ね全てのジャンルが、平均的にできるタイプ。
そして健康。家で何日ダラダラしてても、全く筋力の衰えもない。
視力もいい。悩まない。バーベキューやキャンプが好き。多分喧嘩も強い。肉食。
同い年だが、私がだらだら学生を人より長くやっていた頃、夫にはもう、子どもがいた。
聞く限り、私と再婚する前までの人生で、夫に不妊の影はヒトカケラもない。
なので、夫の精液検査を提案された時は、シンプルに驚いた。
「夫は子どもも2人いて、不妊とは思えないのですが」
J先生に、それ何年前の話ですか? と聞かれる。
20年くらい前ですね・・・。
というわけで夫も検査をすることに。
自費診療の、感染症の血液検査の他、精液検査も同時にすることに。
ナマナマしい話だが
不妊治療で、男性が精液検査や採精をする際、クリニックの一室では落ち着かず、なかなか出せないという人がいるという話を、過去何度か聞いたことがあった。
なので夫に事前に聞いていた。
「あんた出せる?」
夫はぼそっと「もちろん」と答えた。
まぁコイツはそうだろうな。
そんな感じで、夫婦ともに、フレッシュな採精を、イメージしていたのだが。
カップを渡される。
「これに入れて、3時間以内にクリニックに持ってきてください」
え。
現地採取では? と聞くと、コロナ以降は感染症対策で、院内ではやってないと。
まじかー。
そして思った。
カップがでかい!
夫「こんな量出せないぞ」
いや・・・すりきり一杯持っていけという話では・・・ないだろう。きっと。
大は小を兼ねる。
クリニックは、電車で1時間。近くはない。
電車がもし止まったら、何がどうということはないのだが、何となくイヤ~な気持ちになりそうだ。
私が遅出で寝ている間に、夫がいそいそ準備してる気配の後、持っていく。
カップを入れていた、遮光のビニール袋がそのまま残されている。
あいつカップを丸出しのまま持っていきやがった!
後で聞いたら、タオルにくるんだと弁明。いやこのビニールだろ普通。
無事ミッションを終え、帰宅した夫が言う。
「クラミジアとかさ、潜伏期間どのくらいなんだろうね」
何故そんな話題を? なんの予防線張ってるんだお前。
「いやあなたと結婚した後はなんもないけど、その前にもし感染があったら・・・」
お前病気の可能性がある中で私と結婚したのか?
「いや別に発症はしてないけど、十何年の潜伏期間とかあったら、嫌だな~と」
いや普通に陽性だったら、十何年前とかわたしゃ信じないよ。
夫が性病でした、でジエンドとかはまじで勘弁してほしい。
自費診療 25020円也。
