午前半休の合間に、自費の血液検査に行った。
話はずれるが、私は医療系の仕事を主にしている。
混合診療禁止は本当に、特に時間のない患者さんにとって、最悪のルールだ。
保険診療と自費診療が同日にできないというルールは、一体誰得なんだろう。
何度解説を読んでも、納得がいかない。
少なくとも、医療現場では、何ら得がない。
患者さんに説明する時に、ルールを決めた官僚や政治家の代わりに、不満をぶつけられ、クリニックが得をするのではないかと勘繰られ、有効な自費診療を勧めにくくなるデメリットしかない。
自費の予約を入れていても、急遽薬が足りないとかで、保険診療が必要になったら、自費の予定を飛ばさなければならない。
自費診療も、ものによっては、予約が取りにくかったりするので、治療計画がずれる。
共稼ぎで、ない時間を工面しながら不妊治療している若い夫婦にとっても、通院回数が増悪するこの制度は、間違いなく足枷だろう。
という不満を日々抱いていたので、クリニックで、申し訳なさそうに、血液検査は保険のものと、自費のものでは別日にとっていただきます・・・と説明を受けた時は当然あっさり快諾した。
拍子抜けしたようなスタッフさんの反応から察するに、ここで抵抗されることは多いんだろうと推測できた。
わかるで。ワイも普段はその説明、する側や・・・
心の中でつぶやきつつ、思った。若い人が多いだろうから、そんな理不尽な制度の知識もない人も多いだろうし、皆時間もないだろうし、その説明だけでも大変なんだろうな。
そうして予約を取った自費の方の血液検査があっさり終わり、1時間ほど時間が空いた。
私はどういうわけか、いつもスケジュールが変に詰まることが多い。
こういう、1時間空く時は、何かやらねばならないことを忘れていたりする。
不吉な予感に襲われている中、会計の時に、受付さんに言われる。
「戸籍謄本も、治療計画時には、お願いしますね。保険診療受ける際に必要ですので」
そういえば忘れていたな戸籍謄本!
マイナンバーあるからコンビニで出してみるか。
実家に近いので、ダメならこの1時間で、最悪、役所に寄れる。
ファミマでトライアル。
戸籍謄本をコンビニで取り寄せられる自治体は少ないらしい。
その数少ない自治体の中に、我が実家の区も表示される。
たまには都心で良いこともあるじゃないか。
機嫌よくマイナンバーを置くと、いろいろ操作の末、最後に「ご利用できません」と表示。
なんで!?
時間あるんだからと気を取り直し、電車に乗り、役所に走る。
戸籍謄本申請の書類を書く。
あれ
住所なんだっけ。
戸籍の住所、実家の住所と表記が違うのだ。
免許にも書いてないし、わからん、ままよと、途中まで曖昧に書いて提出する。
受付に呼ばれるまでの短時間で、福祉系のパンやお菓子売り場を偵察し、珍しくグルテンフリーのお菓子が売っていたので、買い占めにならない程度に購入。
窓口に呼び出される。
「戸籍の住所は、おわかりですか?」
ちょっと実家の住所と違って・・・
4桁だったのは覚えてるんですけど・・・
何となく記憶していた4桁を言ってみたが、違うらしい。
その住所もう存在しねぇんだよ。許してくれよ。
受付の職員さんが、諦めていくつかの質問をしてくれ、何とか発行。
まじまじと住所を眺める。そうかこの番地だったのか・・・。次使う時にはまた忘れてるな。
コンビニで受け取れなかった理由をついでに聞くと、戸籍と同じ自治体に住んでない人は、利用者登録がないと発行できないらしい。聞いておいて良かった。
グルテンフリー菓子は美味しかった。
近場で買えればいいのにな。
戸籍謄本、450円。
自費診療、19520円也。