これまで5万円以上のおせち料理から1万円台のおせち料理まで買ってきたけれど。
豪華なものより純粋に昔ながらのおせちが食べたいと思って。
自粛でどこにもいかないし、今年は自分で作ってみることにしました。
今年は母を亡くした年でもあり、なんとなく思うところもある。
私は田舎の出身なので、おせち料理をデパートで買うなどという習慣は元々ない。
子供の頃は、年末28日か29日に親戚一同集まって餅つき。
ちなみに。
薪があるので餅米は釜を使って蒸していた。
お豆はこれまた外で練炭を使って煮ていた。
お墓参り、お寺参りをしつつ、30日から本格的なおせち作り。
煮しめ、なます、栗きんとん、たつくり。
たつくりは炒ってる間に猫と争奪戦になった(笑)。
今となっては良い思い出だけれど。
後悔しているのは、母が元気な頃に作り方を教わっていなかったこと。
教えていてくれたはずなのに。
お手伝いしながら「ふ〜ん」で聞き流していただけで、全く覚えていない。
お豆は大抵おばあちゃんが作っていたので、これまた作り方なんて全くわからない。
何も学ばず「おばちゃん」になった私は、現在あれこれネットや本でレシピと格闘中。
まずは豆を煮てみよう!
都会暮らしとなった私は練炭使わない。←今時田舎でも使わない。
バーミキュラを使えばきっと簡単に美味しくできる!
と思ったのだけど。
サビ釘???
釘なんか持ってへんし、さらに「サビた」釘???
そんなもんどうやって手に入れるの?
豆の袋にあらかじめサビをつけた釘入れといてくれればいいのに。←無理
で、色々調べたところ、サビ釘の作り方はたくさん見つかった。
けども!
面倒臭いじゃん!
わざわざホームセンターへ行き、加工してない鉄の釘探しから始まって。
塩水につけて乾かしを3日間くらい続けてサビさせろと?
豆を買ったものの挫折しそうになったわ!
しかーし!
obakanekoは(正確にはobakaneko夫)は諦めなかった。
あったよね。
便利なものが。
その名も
鉄玉子!!!
写真に写ってる「令和」ってやつね(笑)。
鉄の塊が玉子の形になっていて、鉄玉子。
これをだな。
豆と一緒に一晩つけておくのよ。
以下バーミキュラのレシピを参考にしたobakanekoのレシピです。
材料
黒豆:200g
砂糖:黒糖250g
熱湯:1200cc
醤油:大さじ2
塩:大さじ2分の1
重曹:小さじ1
作り方
黒豆を洗う(豆に傷がつくため、ざるの使用禁!)
鍋に熱湯を入れ、砂糖、醤油、塩、重曹を加えて蓋をし15分加熱、火を止める。
黒豆と鉄玉子を入れて一晩寝かせる。
バーミキュラ利用の場合は、鍋の淵に油を塗っておくのをお忘れなく!それこそサビます。
翌日再び火にかけて沸騰したらアクを取り除く。
ここからはobkaneko、面倒なのでライスポットを使い1時間弱火で放置しました。
ライスポットが便利なのはこういうところ。
スイッチオンで放置できる。
はい、出来上がりがこれです。
おお!
鉄玉子だけではちゃんと黒くなるか心配だったので黒糖を使ってみたのですが。
ピッカピカの美しい豆に、漆黒の煮汁となり、大成功でございます〜。
美味しかったのですぐに食べ切っちゃった。
そうそう。
出来上がったお豆は十分な煮汁につけておかないとシワシワになっちゃうそうです。
お正月前はもう少し大きな豆で作る予定ですが、黒豆って高級品なのね!
初めて買ってびっくりしました。
北海道産は多少安いのですが、丹波黒豆はびっくり値段。
今回使用したのは丹波黒豆2Lサイズで200g1400円くらい。
さらにサイズを上げると2000円以上します。
今年はコロナの影響で知らないことをたくさん知る年になった。
天国にいる母ちゃんよ。
娘は少し賢くなった。
もとい。
世の中を知ったよ(笑)。
天国では、ブラコンだったからお兄ちゃんに(兄さんと呼んでたな。あるいはのぶにいか。)べったり引っ付いてんだろうな。目に浮かぶわ。
たっぷり愛情注いでくれた夫(父ちゃん)を忘れるなよ〜。
ただし、当面父ちゃんを迎えに来んといてな〜。
墓参りは行けないけどごめんやで。
あ、娘はエセ関西弁が得意になりました。
エセ関西弁は本物関西人が聞くと気持ち悪いそうです(笑)。