綺麗な寺院だな〜と思い。
立ち寄ったことは過去にもあるんですよ。
しか〜し。
ここ法然院は年2回、春・秋の特別公開でしか一般公開していません。
しかも。
その公開期間は短く、4月1日〜7日、11月1日〜7日の各季節7日間のみ。
ハードル高いですよぉ。
今回ちょうどその期間に京都行きを決意したので拝観してまいりました。
秋に紅葉しているかは微妙ですが、春は確実に椿が見られるのでどちらかを選ぶなら春かな〜という気がします。
法然院といえば。
山門を入ってすぐに見られる白砂壇。
JR東海「そうだ京都、行こう」のポスターになったこともある。
これは水を表していて、左右にある白砂壇の間を通ることによって心身を清め浄域に入ることを意味しているのですって。
季節ごとに模様が変わるので、この時は桜。
紅葉も見たことがあるかな。
お正月は文字が描かれるみたいです。
法然院は霊鑑寺と比較し、参拝客の年齢層が高くと〜っても静か。
obakanekoは年齢的にこちらの方が落ち着きました。
拝観の受付をしたら「ちょうど法話が始まるのでお時間があれば如何ですか?」と勧められ。
これもご縁と参加していまいりました。
お話をして下さったのは貫主の梶田真章氏。
教えて頂いた言葉は「他力本願」
「他人の力を借り楽して何かを成し遂げる」ことだと思っていたら大間違いでした。
自分で悟るのか、仏様の力を借りて悟るのか。
元々はそういう意味だったのですって。
だから本当の意味は「仏力本願」
こういう誤解を生んでしまったのは僧侶が説法をサボってきたせいだと言ってしまうあたりが面白い(笑)。
法話を時々聞かせ頂くのだけれど、ご住職のキャラが出てほんと楽しい。
お話の要点は「人間はすべて仏と比べて凡夫(愚者であり悪人ある)」「この世は不条理であり、自分の常識では納得できないことに出会う」「だからこそ南無阿弥陀仏と唱え続けなさい。仏様はどんな人でも極楽浄土で待っていてくださる」という教えでした〜。
自分は自己中心的であることを自覚しなさい、と。
有難や〜。
法話のあとは拝観を。
小さいですが椿の庭があり、3銘椿(五色散り椿、貴椿、花笠椿)が植えられておりました。
方丈には狩野光信筆の襖絵が。
方丈庭園は「心」という字を表す池があって。
橋の向こうは浄土、手前は現世を表しているそうです。
こちらの襖絵は新しく堂本印象筆(1971年)
最後に本堂を見せて頂きましたが(あたり前ですが)撮影禁止。
その撮影禁止の本堂。
ピカピカに磨かれた床に椿の花が整然と並べられていて、まさに極楽浄土のよう。
はぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
文字のごとく。
感動したのでありました。
帰る前におトイレを借りたら、その前にも美しい椿。
そして、ピカピカに磨かれた廊下に多数の本(漫画もありました)。
貫主様いわく「毎日椿を拾っておるわけでございます」
美しいところには美しい心があるのだな〜と思いましたです。
こちらは団体様用入り口にあった椿。
ほら。
一つ一つの杭の上にも椿(笑)
こちらの坂から降りると銀閣寺に近くなります。
石畳に椿が並べられていることもあるようです。
この日はなかったですけど。
ちょっとしたところに椿が飾ってあるのでお見逃しなく。
御朱印も頂いてまいりました。
これも貫主様いわく「ハンコ押してもらってご利益を祈るのもまたあり」と(笑)
法然の教えとして、こんなものも。
問・酒を飲むは、罪にて候か。
答・まことには飲むべくもなけれども、この世の習い。
私の解釈
「ま、い〜〜〜んじゃない?」
まこと、自分は自己中心的で愚かな者なり。