島原・雲仙を旅する⑥ 半水慮宿泊記 夕食 | 名古屋発グルメ旅行日記

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美味しいものを追求してちょっとだけ贅沢♡

 

魅惑の御食事スタートでございます。

仲居さんがず~~~っとそばにいらっしゃるので、お待たせするのが申し訳なく、写真を撮れなかったものもあるのですが(笑)。

 

お味はもちろんのこと、見せ方、器、すべてが素晴らしかったです。

料理長は京都吉兆出身の佐々木正さんです。

このお料理を頂くにあたり、obakaneko事前に宿に連絡を入れ、お酒も美味しく頂きたいし、小食なので量を少な目にお願いします、とお願いしておりました。

なので、普通に出てくるのとはちょっと違うかも。

これからいかれる方は、普通に出して頂いたらもっとゴージャスなのではないかと。その辺を加味してご覧くださいませ。

では、お料理スタート~。

 

食前酒で頂いたのは、家喜酒

てっきり柿酒だと思っていたら、こういう書き方するんですねぇ。

 

向付 がんば湯引き

料理長の説明です。「がんばとは河豚のことです。本来「がんば」とは棺桶のことで、棺桶を側に置いてでも食べたいと思うほど河豚は美味しいということです。」

ぷるんぷるんのフグがめっちゃくちゃ美味しかったです!

 

 

ここらへんでお酒を~。

ダイヤモンド特典で日本酒を一本お願いできたので、それを出して頂いたら!

この切子の徳利が素敵でね~。

音がいいんですよ。現在はなかなか作れる人がいないそうです。

 

 

特別料理 鯛塩釜焼

添えてあるのは、サザエとさつまいもなんですが、サザエがパイ包みになっていて、フランス料理風になってました!

カンカンというかトントンというか。自分で塩釜を割って頂きましたが、そりゃもう最高に美味しかった・・・・・。

 

 

煮物 蓮根餅、湿地 焼餅 紅葉人参、松葉柚子

料理長の説明です。「蓮根を摺り下ろし加熱しながら練り上げました。京人参や柚子などで彩り良く仕上げた煮物です。」

お料理と器のコラボレーションが素晴らしい一品でした。

お出汁の味が絶妙!心に染みる味ってやつです。

 

 

造里 紅葉鯛 水烏賊 鰹燻し あしらい 山葵 特製ぽん酢

料理長の説明です。「秋の時季に捕れる真鯛を表皮が赤いので紅葉鯛と呼びます。脂の乗った戻り鰹は藁で燻しています。」

お造りは二人分一緒に出して下さるので、自分達でとりわけました。

醤油刺しが可愛いでしょ~。これSHOPで買えました。

 

 

箸休 とんぶり 帆立貝

料理長の説明です。「とんぶりは古来生薬の一つでしたが飢饉の際の食材として出羽の国の住民が加工したのが始まりとされています。依頼秋田県の特産品です。」

なんでここでとんぶりなんだろう?とは思いましたが(笑)

鰹ぶしも調理場で削っているんですって。売ってるのをそのままかけているわけではないらしい(驚)。

 

 

八寸 山の幸 海乃さら

料理長の説明です。「色付いた木の葉を使って晩秋の風情を演出しています。盛り付けの妙をお楽しみ下さい。」

これ絶対メイン!

おお!と料理長考案の盛り付けを見た後、自分で盛り付けチャレンジするんですよ(笑)

おもしろい~!

ちょい写真がボケましたが(笑)、うずらの卵を柿に見立てて調理してあって、すべて食べられるようになってました。すごい~~~。

 

 

 

焼物 奉書焼 鰆西京焼 長崎牛 車海老 栗 銀杏 紅葉麩

料理長の説明です。「奉書焼は江戸時代、松江の漁師たちが焚火の灰の中で焼いた魚を食べていたところ藩主松平不味公が所望され、灰の付いたままでは恐れ多いとのことで奉書紙に包んで献上したのが始まりとされています。」

これも素晴らしかった!

煙が出てる!って叫びましたもん(笑)。

長崎牛と栗が最高に美味しかったかなぁ。

これも自分達でとりわけます。紐を左右から真ん中に向けて押すとスルスルとほどけますよって。

 

 

焚合 海老芋 生湯葉 法蓮草 金時人参 針柚子

料理長の説明です。「海老芋は里芋の品種の一つです。江戸時代に青蓮院宮が長崎の土産として持ち帰った唐芋を栽培させたのが始まりとされています。海老芋は京都の伝統野菜ですが、ほとんどが磐田市周辺で栽培されています。」

なんと、京都の料亭出身の方だから京野菜を使いたいのかな~と拝察しておりましたが、ちゃんと意味があったんですね~。

器が素敵!こういう器、新潟村上の新多久さんでも教えて頂いたような。

 

 

強肴 秋刀魚昆布〆 

料理長の説明です。「秋刀魚は皮を焼霜にしていますので香ばしく仕上げています。」

これ、かなり大人の味でわたくし苦手なやつ(笑)。

夫は好きらしく食べてもらいました。

が、この辺で酔いと(←白ワインの勢いで日本酒飲んでたので)お腹の具合がやばい。

少な目にしてもらったのに、お腹がはちきれそう!

 

 

御飯 かに御飯 玉子餡 

香の物 蕪 紅大根 高菜

料理長の説明です。「ずわい蟹を使用しています。玉子餡をからめてお召し上がりください。」

めっちゃくちゃ美味しかったのに~~~!

夫は楽しんでおりましたが、わたくし食べきれず(涙)

お酒を控えれば良かった、とか、海老芋控えれば良かった・・・とかここで後悔。

 

 

 果物 太秋柿 葡萄 ラ・フランス 林檎シャーベット

 

 

季節のデザートは料理長とは別の方が作っているそうですが、これとても好評らしく。

仲居さんいわく、カタラーナとか夏の抹茶氷とかすごいんですって。

食べてみたいなぁ・・・・・・。

 

と、ここで珈琲か紅茶を選ぶことができるので、珈琲をお願いしたのですが、そのカップが椿の柄だったかな?すごく素敵で。写真なくて残念ですが。

 

器の話になって、有田焼を多く使っているそうですが、時々九谷焼、唐津焼も使っていると教えて頂きました。

高い器もこうして使ってこそ!生きるものだなぁと思いますよね。

飾って見ているだけじゃ勿体ない!

 

で、そのあと下世話にもobakaneko、お金の話をしてみました。

 

なんと茶托だけで5万円のものも使っているんですって!

屏風は高いもので1600万円、机はだいたい300万円。

建物は一棟1億以上かかってますもんね。

全体で120億かけて作られたのは知っていましたが、当初は特別室で一泊50万円したそうですよ。

バブル期だったら泊まれない。

 

お庭も広大だし、維持管理が大変でしょう?とお伺いしたら。

当初ここを作った方は、ヘリで通ってらしたそうですが維持しきれず撤退、その後宮崎旅館さんが引き継ぎましたがやはり難しく撤退。

そして現在、福岡の方が経営を引き継がれているそうです。

 

難しいでしょうけど、続けて欲しいですね。

こんな立派な建物や調度品を失うのは悲しい。

 

二人で泊まるとこのお料理を含めて一泊ひとり5万円ですが、不便な山の中にあるからこそ!のお値段だと思います。

 

これをもっと便利な土地でやったら、5万円ではとても泊まれない。

吉兆レベルのお料理を食べられて、温泉入って、数寄屋造りの一棟で贅沢に宿泊し、仲居さん付きっきりでお世話して下さる、となれば、むしろ5万円はリーズナブルなのでは?と感じました。

広いので一棟の定員は8名。社員旅行で使う会社もあるみたいですよ。

そうすると一人あたりのお値段はもっと下がるわけで、超お得。

 

唸るお宿だな、と思いました。

特別室もホテルのスイートに泊まると思えば、むしろお得感あるんじゃない?

自分は払えませんけどね(笑)。

 

デザートを食べきれなかったので、2階に運んでもらうことにしました。

次の記事で朝食とデザート(←obakaneko的楽しみ方してます)をご紹介して半水慮宿泊記を終わりたいと思います。