こんにちは。
おばぁちゃん子です♪
当時その病院の血液内科の先生は研修医(男性)一人しかいないと言われ、待合室でずーーーっと待たされました(今思うと研修医だけってマズイんじゃ…)
夕方遅く、多分外来の予約が全て終わった位でしょうか、やっと呼ばれて家族全員で診察室に。(私入れて5人て結構迷惑な人数ですよね…)
研修医だけあって、意外と若い…大丈夫だろうか?と思っていると、先生は自分は研修医で主治医ではないけど、今まで色々見てきているから大丈夫。と話されました。
そして、本題。
先生「突然で驚いたと思いますが、○○さんの病名は慢性骨髄性白血病、移行期の可能性があります」
慢性?骨髄性?白血病?移行期?って感じで、白血病に種類があることも知らない私達家族は全員頭の上に「」状態だったと思います
また先生は「血液検査の結果を見る限り急性ではないだろう、でも診断を確定させるために「マルク」(骨髄穿刺)を行います。」との事でした。
白血病は骨髄の中で起こる血液の病気なので、まず血液を作る骨髄の中の状態を見ないといけないと言われ、マルクの説明をされた後、「マルクは痛い検査の三本の指に入るから覚悟してね」と若干脅され、翌日に決定しました。
その後病気についての説明を少しされたけど、最終的には来週結果が出てから、担当の主治医の先生から詳しく説明してもらいます。と言われ、研修医からは説明できないとの事でした。
それでも患者の立場からすれば聞きたい事は「治るのかどうか」ではないでしょうか?
前にも書きましたが、「白血病=死」をイメージするし、(現に母も死んじゃうと思ったようですし)即入院→抗がん剤→脱毛、を連想していました。
するとおじいちゃんが「治るんですよね?」と治ることを前提に聞きくと…(私からは怖くて聞けませんでした
)
すると研修医は治るかどうかには答えず、
白血病は「血液のがん」です。胃がんや大腸がんなどの固形がんと違い、血液は全身に巡っています。なので外科手術で切って取って終わりという病気ではない。その分とても治療が難しい。
でも現在は「グリベック」という分子標的薬が登場しているので、抗がん剤などで、正常な細胞を壊すことなく、異常な細胞だけを狙い撃ちできる薬だから副作用は比較的少なく、効果が高い。
この病気の治療は完治を目指すのではなく、これ以上悪化させないことが目的。
(たぶんこういう感じの事を言ったと思います。スミマセン、9年も前なので印象に残っている限り書いてます)
その説明に少し希望が持てましたが、その後先生は年齢を考えると、もしかするとガツンと強い治療をするかもしれない(骨髄移植)、来週までに好きなものをたくさん食べてゆっくりする事と言われました。
今思うと研修医は、移行期だしおそらく骨髄移植をすると思ったと思います
その後先生が少し席を外した時に「長生きはするもんじゃないな…」とつぶやきました。
きっと孫に突き付けられた現実が受け入れられず、こんな現実なら知らないうちにあの世に行きたかった、という事なんだと思います
以前にも書きましたが、おじいちゃんはリタイア後、孫の私の幸せをずっと願ってくれていました。その後数日は出来る事なら変わってやりたい、とも言っていました
(普段は寡黙で態度にも出さない人ですが、愛情溢れる思いやりのある人なんですよね。昭和の男です)
その後戻ってきた先生は触診を行い、脾臓の腫れを確認。大きさは「指8本分」との事で、研修医が見た中でも大きい方との事でした。この脾臓はその後数か月で小さくなった
診察室を出たのは既に時間外。初めて来たのに正面玄関ではなく時間外出入口から出る事にしかも、今後ほぼこの出入口から出ることになるとは思ってもいませんでした
その日は私と母は私の一人暮らしのマンションへ帰り、祖父母と父は帰宅。
母と二人で駅の近くので食べた夕食のお蕎麦の味はほとんど分からず、二人で半泣きで食べました
明日のマルクに備えてその日は早く就寝。でも母はほとんど眠れなかったそう
私は自分の部屋なので意外と眠れたんだよな
でも昨日までの自分の部屋が全然違うものに感じました。
<大学病院での初日の血液検査の結果>
白血球:72,800
ヘモグロビン:9.7
血小板:530
LDH:1,628
芽球:17%
好塩基球:7.5%
芽球が17%
急性転化の定義の1つに芽球が20%以上とあるので、もう少しで急性転化だった
AMの白血球:60,800<PM白血球:72,800
正味4時間くらいしか経ってないのに白血球が12,000も増えてる
今思うと次回の診察まで1週間も無治療で大丈夫だったのかと思うけど、その時はそんなことを考える余裕はななかったし、病気の事は何も分からなかった
今回も長文にお付き合いいただきありがとうございました
次回CML確定時の状況を書きたいと思います。
おばぁちゃん子でした♪