大粟神社宮司です。


1月9日、10日は
上一宮大粟神社摂社 八神宮の一社であり


腰宮葛倉神社のえびす祭でした。


大粟神社主祭神、大宜都比売大神の夫神

事代主神が鎮まる宮であり、
阿波には式内社の事代主神社がありますが、

その由緒と海洋の民の信仰からいって、
最古のえびすさまの神社であることは
明白です。

※詳しくは事代主神の記事のログをご覧下さい


元えびすとして、
地元神領の葛倉神社氏子中では、
太古から連綿とえびす祭を継承していましたが、
少子高齢化過疎化にともない、

神山町は存続の危機を迎えました。


各地区で町おこしが企画され、取り組みが始まりました。

おろのは、ライトアップ。
下分は七夕祭りなど。

神領では中津でいちょう祭りに取り組みました。

そして、大埜地地区は氏子さんの呼びかけでえびす祭を地域をこえて大々的に紹介していくことに致しました。

以来14年目に今年があたります。

この間、先代が体調を崩したり、現宮司もまだ若く、さらに研究活動や教育関係の職務に就いており神山へなかなか戻れない時代が続き、
細々とした活動となっていました。


しかし、地域が守ってくださっている火を受け継ぎ、平成30年10月より私が正式に宮司職を継承してから一年以上、着実に大粟神社復興の取り組みを続けております。




通町のえびす祭が県下では有名ですが、

神山町の元えびすを認知いただき、
町内も神領以外の地区の皆様も沢山お参りくださいました。

また、
町外からも沢山お参りくださいました。

着実に大粟神社摂社腰宮のえびす祭が
知られており、宮司氏子一同大変嬉しく思っております。



今年の成果をうけ、
令和2年は、

腰宮の祭典においても
月次祭などの恒例祭祀を復興してまいりたいと思っております。

手水舎や拝殿など

元えびすとしての威儀を整えるべく、
恒例祭祀で普段から氏子中だけでなく、
我が大粟神社の崇敬者さまや、全国の皆さまに、商売繁盛、偉大な女神さまの夫神の大社という認知と崇敬を賜り、身近なえびすさまに神社を盛り上げてまいります。


令和2年は、

大粟神社では
さまざまな文化事業と敬神活動を行いたく考えています。


まず、大粟神社の歴史や神学を簡単にまとめた冊子を発行したいと考え計画中です。

つぎに、文学会で登壇いただいた論者から原稿をつのり、
硬質な神社史や思想の論考集を大粟神社から発信いたしたく考えています。


また、上一宮の使命として
神社庁が発行した改訂徳島県神社誌を補うものとして、
大粟神社はもちろんですが、神山町の神社史を地域の伝承を結集して発行したいと考えています。

まだまだ計画段階ですが、
一つ一つ実現してまいります。

皆さまのご支援と敬神が
大粟神社を盛り上げてまいります。

今後とも宜しくお願いいたします。