花見と米騒動と手紙と | BRAHMAN/OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND official blog Powered by Ameba

花見と米騒動と手紙と

OAUマネ 若松です

ちょいと長いですが、最近のOAUにBRAHMAN、tactics recordsの出来事をまとめましたので少々お付き合いください。



まずは

先日、5月10日の午前中


やわらかな陽がまだ残るそのなかで


ひとつの寂しくも素敵なお別れがありました。




3月31日

支援物資を集めている時のこと

陽だまりの中でちいさな身体を埋めていた一匹の猫


はじめ、ひなたぼっこだと思ってたんだけど




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目はつぶれ、衰弱し、

もう自分では、体温調節できない体を


車道の真ん中で


必死で温めているようでした




抱きかかえようとすると、すっと持ち上がり


そして


とっても細かった





目が見えないまま、ただ前にだけ歩き、壁にぶつかりながら進む、ちいさな痩せた猫


このままだと・・・



TOSHI-LOWの決断で緊急病院へ運びました


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到着するとすぐに処置がはじまります

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すると

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目が

開いた!



自分ではどうすることもできず、だれからも手が差し伸べられず



ほんの風邪の症状から、目を閉じてしまうほどの目ヤニになり、そして衰弱していったようです




入院から20日後






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すっかり綺麗な眼差しで退院することができました!




「シャーっ!!」って威嚇されながら

入院の世話をしたTOSHI-LOW


その腕に抱かれた
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なんとも愛くるしい顔



脚を
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ピーンとしながらKOHKIに抱かれたりして



そんなキュートな彼女は


寝相が

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ワルい・・・





さらに、退院の際に渡された一切れの紙に


震災以来、1ミリも動じなかった男



そんな、TOSHI-LOWの手が



ああ~、、、こ、こ、小刻みに震ている・・・


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この退院の、桜も咲きそろいはじめたころ


TOSHI-LOWが仮の呼び名を付けました。




花見(仮名)ちゃん



一応、仮なんだけど、いい響きだ!




そして

まだ痩せっぽちだけど



あの日からくらべると





元気に見えた





でも本当は、腎臓や白血球の検査結果が思わしくありませんでした




一週間後の検査結果次第では


通院を繰り返さなければなりません

医療費の負担も大変になるかもしれません



そんななか、ツイッターで里親さんの募集をはじめます


野良ネコだった彼女


保護をしたTOSHI-LOWをはじめ、メンバーもスタッフもそれぞれの事情で、やむなく飼うことを断念せざるをえませんでした




こんな条件のなか、里親さんが現れるかも心配でした




不安な気持ちで里親さんを待った一週間でした



しかし、彼女の全てを受け入れて




将来のことも分からない

もしかすると、余命があまりないのかもしれない


ずっと病弱な運命の身体だとしても



私は家族として


その一生を共に暮らしたい




そう言って下さる方がいらっしゃいました。



そのご理解に


心から感謝し


その方の覚悟や深い愛情に胸が潰れる想いでした




里親さんに引き渡しまでの間は、みんなでお世話


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A~HAっなあの方のタオルに包まれ、ご満悦だったりね!




それからなんと、心配していた再検査の結果も良好でっ


こーんなに


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まるまるっとなりました!!





そして、別れの日



見送った場所は、導かれるように


『 花見橋 』

という名の、ある街角でした




生活の声でにぎわい、それぞれの人生が行き交う


その交差点で



たくさんの想いの詰まったちいさな体を


絶対の信頼を寄せて、里親さんに託しました

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花見(本名)ちゃんとして。




可愛いその瞳の前には、これから彼女の新世界がはじまるんだなぁ



花見ぃっ!!


幸せになれよー!

いい女になれよー!

繋がれたその命、精一杯になー!


たまには手紙くらいよこせよー(涙)!



(花見ちゃんのこと→http://p.tl/mgKe






そして僕ら一行は、花見ちゃんのお別れ会(言い訳)



で、まさかの昼間っからの


打ち上げ・・・



その席では、

このような状況ですのでと


社長から、我が社の本年度の


さっそくの



赤字宣告、、、



まだ、本年度がはじまったばかりでの、堂々たるこの宣言!



一同


現実逃避もかねまして(?)



泣き笑い、喜怒哀楽の酒を交わしに交わした宴会は、夜まで続くのでした・・・






そんな、花見ちゃんとの思い出を紡いでいた



5月3日

OAUはJAPAN JAM2011へ出演いたしました!


セッションアーティストはファーストアルバムが出たばかりで、脂のノリにノッた高橋優さん!!

OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND×高橋優

という”一つのバンド”として挑んだステージは、

言葉、詩のひとつひとつが心にめり込んでくるような


目頭が熱くなる1時間でした!!



この日限定のチャリティーTシャツも完売いたしまして、ご協力ありがとうございました!


「買え」って、脅しのようなMCがありましたが(*^▽^*)


あっ、6月1日発売の「夢の跡」もよろしくですよ!




そしてBRAHMANは

4月17日 仙台 PARK SQUARE
4月29日 福島 OUTLINE
5月1日 いわき club SONIC

と被災地でのライブ「幡ヶ谷再生大学」を行いました。



仙台ではBACK DROP BOMBのShirakawaさんがいらっしゃり

福島では福島出身の箭内道彦さん

いわきでは箭内道彦さんに、GGTVのジョージさんがチャリティーTシャツの販売やチケットのもぎりをお手伝い!



さらに

いわきでは、『復興の狼煙 ポスタープロジェクト』の写真を撮られている馬場龍一郎さんと箭内道彦さんとのプロジェクトでポスターを制作!


I am FUKUSHIMA!

I love FUKUSHIMA!




しかも、復興の作業をされていた時に撮られた写真の

被写体のご本人がっ

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偶然にもライブへ来場されていました!!凄い!




縁というのは繋がるものだなぁ


そして、BRAHMANのライブも復興の活力なったかなぁと思うイイ顔をいただきまして、撮影させていただきました!





そしてそしてtactics recordsでは、


5月12日から18日までの一週間

オペレーション『米騒動』を実施!!

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支援物資として届ける「米」を募集中です!


詳細は前回のブログhttp://p.tl/9CUCにてご確認ください。



長く厳しい日本の歴史の中に生まれた愛の結晶の一つである米

あなたのもとに備蓄されている米をお分けください。







以上の最近の活動。






そんななか



福島のライブ会場で渡された


一枚のちいさなメモ用紙があります




壮絶な思いが胸に溜まり

ずっと背負っておられたんだと察します




そこには



やりきれない

やりきれない


どうにもできない

どうしようもできない


想いではない


念のような言葉がならび


目を背けたくなるような現実が映し出され



最後に、一つの願いが


その願にすがるような祈りが



悲痛に綴られていました




これは、

かつての日常があった、この日本で、今、実際に起こっていることです


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依然としてこの場所に眠られている方々の、ご冥福を心よりお祈り申し上げます





そして私たちは



いま、なにをすべきでしょうか。