消えた子どもたち~届かなかった「助けて」の声~ | ・大津、出水、そして全国の子供たち、死んじゃいけない~ヘロの独り言

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・ 全国で子供たちが陰湿ないじめによって死に追い込まれている。
  命を奪うものは直接の加害者だけじゃない。見てみぬふり、時には言葉の暴力や直接の暴力で、子供たちを死に追いやる教師もいる。
  そんな狂った社会に向けて、老人は怒りをこめてつぶやきます。

★『 "消えた"子どもたち~届かなかった「助けて」の声~』
FC2動画サイト http://video.fc2.com/content/20141223E1sk6cva/&otag=1&tk=

上記のサイトで先日放送されたNHKスペシャルの録画をご覧いただけます。
また、動画を観ることができない方は、以下の「はてな:テレビまとめ」で放送内容が紹介されているので記載しておきます。ご参照ください。
上の動画をダウンロードしたいが、FC2でのDL方法を調べるのが面倒という方は
ここにtorrentファイルがあります➡ http://www.nyaa.se/?page=view&tid=639189

はてな:テレビまとめ 2014/12/22

ナミさんの場合

福岡市郊外にある団地の一室に女の子が18歳になるまで母親に閉じ込められていました。小学校も中学校も1日も通うことができませんでした。自力で逃げ出しコンビニエンスストアで保護された時には18歳にも関わらず身長は120cm程でした。保護されて9年、ナミさんは行政の支援を受けアパートで一人暮らしをしています。ナミさんは幼い頃から外に出るなと言われ手や足を縛られたこともあったと言います。食事も1日1食だったり食べさせてくれない日がありました。さらにお風呂に入らせてもらえるのは5ヶ月に1回~1年に1回。仕事で留守がちだった父親は見て見ぬふりをしていたと言います。18歳で逃げ出すまで事態が発覚することはありませんでした。なぜ18歳になるまでナミさんを助けられなかったのでしょうか?学校の教員は家庭訪問をしていました。しかし母親は障害があるので外に出せないなどと話し、ナミさんとの面会を拒んでいました。学校はナミさんの姿を一度も確認することが出来なかったため児童相談所に相談。しかし、児童相談所は介入しませんでした。それは学校側が母親とは会って話が出来ていたため、リスクが低いと判断したからです。
社会から消えてしまった子どもたちは一体どれほど存在するのでしょうか?NHKは児童養護施設など全国1377ヶ所にアンケート調査を実施。834の施設から回答を得ました。その結果、義務教育さえ受けられないなど社会との関わりを絶たれていた子どもの数は保護されただけでも10年で1039人にのぼることが分かりました。その期間は1ヶ月から10年以上に及んでいました。アンケートからはホームレス状態となり姿が消えていた子どもたちがいたことも分かりました。その人数は85人。

ケンジさんの場合
ケンジさんは小学4年生から1年半も学校に通えませんでした。父親の事情で一家6人で夜逃げし、居所を隠すために車で転々としていたと言います。その間ケンジさんは学校に行きたいと両親に訴えていました。ケンジさんは父親が病死したことをきっかけに施設に保護されました。

マオさんの場合
保育士を目指し定時制高校に通うマオさんは母子家庭で育ちました。10歳の時、母親が精神疾患になったことをきっかけに生活が一変しました。母親の面倒をみながら家事の一切を担うようになり中学校の3年間、行きたくても行けない日々が続きました。担任は家庭訪問をしていましたが、自分の意思で学校に来ない不登校だと思っていたといいます。

ナミさんは今、児童相談所で子どもを支援するボランティア活動に参加しています。しかし人との会話に加われないこともあります。アルバイトを探そうと何度も履歴書を書いて面接を受けましたが不採用となり送り返されてきました。義務教育さえ受けられなかったナミさんは、保護された後で23歳で中学の卒業資格を取りました。しかし、他に書けることはありません。インターネットやテレビで虐待や母親という文字を目にするだけで今でも突然過去の記憶が蘇ってくると言います。保護されて9年経ちますが心の傷が癒えることはありません。

ユキさんの場合
ユキさんは中学2年生までの7年間、学校に通わせてもらえませんでした。ユキさんは施設に保護された当初、誰とも関わろうとしなかったと言います。18歳になり児童養護施設を退所したユキさんは自立支援のための施設に移りました。施設に来て半年後、ユキさんは自らを傷つける行動をとるようになりました。施設ではユキさんに寄り添おうとつとめていましたが、ここは自分に合わないと1年半で退所。その後、連絡が取れなくなりました。消息が分かったのは3年後、駅のホームから飛び込み自ら命を絶っていました。23歳でした。

志与さんの場合
介護福祉士として働く下村志与さんは小学3年生から母親の事情で学校に通えませんでした。母親は離婚をきっかけに次第にうつ状態となり「お母さんから離れないで」と志与さんに依存するようになったと言います。学校にも行けずにいた志与さんの異変に気づき声をかけたのが叔母の山田ゆう子さん。当時、家を訪ねたとき電気もつかない部屋で志与さんが無表情で佇んでいる姿に驚きました。志与さんの母親も今は精神的な安定を取り戻しつつありますが、当時は山田さんから学校に通わせた方が良いと言われても耳に入らなかったと言います。山田さんは母親と何度も話し合いを重ね志与さんを引き取ることにしました。そして小学生だった志与さんを育て高校まで通わせました。その後、山田さんは里親を始め、事情を抱えた子どもを養育しています。 以上

= 註 =

前記事コメント欄で、この放送に密接にかかわるNHKの次の番組が紹介されています。
ぜひとも御視聴ください。

NHK スペシャル『子どもの未来を救え~貧困の連鎖を断ち切るために~』

2014年12月28日(日)午後9時00分~9時58分


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安倍晋三 殿: ケアの必要な子どもを「無視」しないで!「所在不明」の子どもをもれなく確認できるシステムの設立を求めます【前回記事】

ネット署名サイトCHANGorg

この署名の趣旨と運営サイトは上記をクリックし、サイト訪問すればご理解いただけます。

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★宮崎県新富町事件 お母様からのカンパのお願い

宮崎県新富町の空くんイジメ自殺事件の公判第一審判決は、全く社会正義に反するものであったばかりか、子供たちの命を踏みにじっても何ら恥じることなく、なお隠ぺいに走るこの国の教育行政のありかたを、露骨に擁護するだけの不当判決に終わりました。
それでもご両親は戦い続けておられます。
事件を御存じないかたは、当ブログの以下の記事を御参照ください。
宮崎県 新富町で発生した虐め自死事件の控訴審が、11月26日に開始されます

イジメ自殺事件の裁判は、ただでさえ深い悲しみにくれるご遺族に、その被害の痛手とともに深刻な経済的打撃をもたらします。
お母様がご自身のブログで、支援していただける皆さんからのカンパを求めておられます。
金額の多寡は関係ありません。以前の記事でも申しあげたように、歩み方の速度や力の大小を競い合うのは愚かなことです。皆さんがそれぞれの立場と事情に応じて、温かい支援の手をさしのべていただきたいと念じます。

お母様のブログ 命の絆をツナグ会のブログ

お願いがあります。
2014-12-14 21:38:58
テーマ:もう3年


裁判が始まり
今まで一生懸命やってきました
福岡の博多であった語る会の九州支部の集会で
皆んな支援者がいることを知りました。
あたし達には支援者がいません。
夫婦二人でやっています。
応援してくださる方はたくさんいます。
でも現実には二人で動いています。いろんな意味で
お金がたくさんかかっています。
どうか
ご支援のカンパをお願いしたくこの場を
かりてお願いいたします。
どうかよろしくお願いいたします

ゆうちょ銀行
店名七三八
店番738
普通預金0700618
命の絆をツナグ会

です。

どうかご支援よろしくお願いいたします。
まだまだ真実を知りたい
そう思って頑張ります。
どうか、お力を下さい。
このブログを読んでくださる皆様へ。
申し訳ありません。

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まだまだ十分な体調とは言えませんが、年内にはもう一度くらいの更新を予定しています。
前回のNHKさんの番組もPCに保存してありますが、動画掲載についてはYOUTUBEさんから再三の警告を受けており、断念せざるをえませんでした。
幸いにFC2で載せられた方がおられたので助かりました。是非、ご覧になってください。
それにしても、こういう社会的に意義のある報道番組は、通常の著作権の枠を外して大いに広めるべきだと思うのですが、今のNHKの体制では望むべくもありません。
腹立たしいかぎりです。