安倍晋三 殿: ケアの必要な子どもを「無視」しないで! | ・大津、出水、そして全国の子供たち、死んじゃいけない~ヘロの独り言

・大津、出水、そして全国の子供たち、死んじゃいけない~ヘロの独り言

・ 全国で子供たちが陰湿ないじめによって死に追い込まれている。
  命を奪うものは直接の加害者だけじゃない。見てみぬふり、時には言葉の暴力や直接の暴力で、子供たちを死に追いやる教師もいる。
  そんな狂った社会に向けて、老人は怒りをこめてつぶやきます。

キャンペーンに賛同!konoko

ゆるゆると更新を再開していくつもりですが、静養の間にもさまざまなことが起こっています。
いきなり多くの課題を訴えるわけにもいかず、とりあえずはこのブログの読者の皆さんのご協力を得たい、次の訴えから始めたいと思います。
訴えはヘロも参加しているネット署名サイトを通したものです。

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所在不明児童ゼロの社会を目指します!

 安倍晋三 殿: ケアの必要な子どもを「無視」しないで!「所在不明」の子どもをもれなく確認できるシステムの設立を求めます
発信者:Childfirst tan


この部分をクリックすれば、訴えの詳細と賛否の判断をしていただけます。

➡  キャンペーン詳細

今年5月、5歳の男の子の遺体が、7年もの間放置され、白骨遺体として発見された事件を憶えている方も多いのではないでしょうか?
この男の子は3歳の時、朝4時半にTシャツにオムツ、裸足のまま路上を歩いているところを保護されたこともありましたが、「ただの迷子」として処理されていました。
さらに、小学校入学前の健診も受診せず、小学校に1度も登校しないままでしたが、実態がわからないまま調査は打ち切られていました。

行政が男の子の不在に気付くチャンスは何度もあったにも関わらず、7年もの間、だれもこの悲劇に気づくことができなかったのです。
現在、この事件と同じような、行政が生活を把握できていない「所在不明」の子どもが、日本に少なくとも1600人以上いることがわかっています。

この様な、定期的な乳幼児健診を受けていなかったり、住民票はあるのに学校に通っていない、といった、行政が把握できていない子どもたちを「所在不明児」と呼んでいます。
このような子どもたちは、虐待やネグレクト(育児放棄)の被害にあっている可能性があります。それなのに彼らは、行政のチェックの目からもれてしまい、声を上げることもできず、保護してくれるはずの行政から、「無視」されているのです。

現在の制度では、各自治体や現場で、行政の様々な部署が集まって保護の必要な児童を協議する場を設けていますが、他の部署と連携して踏み込んだ捜索まで現在の制度は十分に機能できていません。
また、「所在不明」となってしまう子どもの多くは、親がDVや虐待の加害者から身を隠すために、住民票を移動させないようにしているケースも多くあります。引っ越したことを自治体に届け出ると、それまで住んでいた自治体に引っ越し先の記録が残ってしまい、加害者にばれてしまう可能性があるためです。
そのため、自治体ではなく、国の官庁が、「所在不明」となっている子どもの情報をまとめて管理することがとても大切なのです。

そこで、この1600人以上いる「所在不明」の子どもたちが、あの事件のような悲劇に二度とあわないために、これ以上、「無視」されない新しい仕組みを作ってほしいと、国に訴えていきます。
社会に見守られていれば助かったはずの子どもが、大人の事情に巻き込まれてセーフティネットの網目から落ち、何の非もない命を落とすという悲劇をもう見たくありません。子どもたちの安全を守るのは、私たち大人の責任です。

子どもたちの未来のため、皆様のご協力をお願い申し上げます。


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現在の安倍晋三内閣にこの問題の完全な対処を求めることには、甘すぎる、無意味なパフォーマンスだという批判も予想されます。
ですが、よく考えていただきたいのです。
そうした批判をされる方は、結局、自分ではなにもしないという結果になるのではないでしょうか。

もちろん、この署名によって何かがただちに変わると考えるほど私たちは甘くありません。
こうした運動の根幹は、問題の所在(ありか)を社会に示すこと、より多くの人の目をこうした現実に向けてもらうことにあるのです。
そのうえで、要求をつきつけられた人々がどういう行動を示すか。口先だけの対処や、形式的で内容のない対応をするのか、それとも現実に効果のあがる対策にどこまで真剣に取り組むか、それをはっきりさせていくことに意味があるのです。

いじめも体罰も、こうした放置児童や虐待の問題も、問題はわかるが何をしても無駄だと称して、時にはそんなささやかな運動を冷笑するような方もいます。
でも、そうした人は問題を憂慮しているかのように見えながら、実際は何もしない人、あるいは何もしない自分を正当化するだけの人ではないでしょうか。そして、結果的には、ささやかではあってもなにがしかの【行動】を示そうとする方々に冷水を浴びせるだけの人ではないでしょうか。

剣を持つ者は剣を持て、鍬を握れる者は鍬を握れ、剣も鍬も持てない者はそれを持つ者を支えよ、両の手で支えることができない者はただ指一本を彼らに添えるだけでよい、指一本を添えることもできない者は声を挙げよ、声すら挙げることがかなわない者は心の内でで彼らを支えよ。
まかりまちがっても、彼らに冷笑を浴びせて自分は何もせず、冷水を浴びせるだけの者にはなるな。
そう思うのです。


ちなみに、このネット署名は、かつて長野の少年に取り組みをすすめたものです。
そのときも、うっかり署名したが個人情報の流出が心配だなどという理屈にもならない妨害行動が現れましたし、少年にたいして、無意味な行動だという意見表明をする人もいました。
どう思うかは人それぞれの自由です。

ただ、日本上陸後まだ日の浅いこの社会運動も、短期間のうちにいくつかのきわめて大きな成果をあげていっるとだけ申しあげておきます。
関心のある方は➡ 
.change.org/ja/キャンペーン一覧
たちえば、世界中の女性、とりわけ日本女性にたいする性的侮蔑とDV奨励のために来日しようとした米国人ナンパ術講師の入国を阻止したのもこのネット署名運動です。

参考「白人ならどんな日本人女性ともヤレる」と、自らのセミナーで発言をする、強制わいせつデートコーチのJulien Blancの入国を阻止せよ! 


体罰・いじめ・児童虐待
問題はそれぞれに根深く、そ0の根底にある物質的な貧困、精神的な貧困の克服は、一朝一夕で解決できる課題ではありません。
長い年月をかけて腐りきったものを克服していくには、それに倍する時間が必要でしょう。
焦りは感じます。しかし、焦るわけにはいきません。
この戦いは人間が人間らしく生きるための戦いです。
それぞれがそれぞれの立場で、無理のない形で、前に向かって歩いていきましょう。歩き方の優劣を競う必要など全くないと思うのです。