空くんの虹 ~ 新富町のご両親の戦い 本日 初公判 | ・大津、出水、そして全国の子供たち、死んじゃいけない~ヘロの独り言

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・ 全国で子供たちが陰湿ないじめによって死に追い込まれている。
  命を奪うものは直接の加害者だけじゃない。見てみぬふり、時には言葉の暴力や直接の暴力で、子供たちを死に追いやる教師もいる。
  そんな狂った社会に向けて、老人は怒りをこめてつぶやきます。

ちさい


生徒が自殺!損害賠償訴訟の初弁論
テレビ宮崎 05月20日 12時08分

おととし、新富町で中学2年生の男子生徒が自殺した問題で、新富町を相手に両親が起こした損害賠償訴訟の第1回口頭弁論が宮崎地方裁判所で開かれました。
この裁判は、自殺した生徒の両親が、息子の自殺の背景について学校や町の教育委員会は十分な調査を行なわず、精神的な苦痛を受けたとして新富町に対して慰謝料286万円の損害賠償を求めているものです。
きょうの第1口頭弁論では、原告側が意見陳述を行い、「二度と悲劇が起きないように学校でしっかりとした体制を作りや調査をして欲しい」と訴えました。
一方、新富町側は、請求の棄却を求め争う構えを見せました。
次回の裁判は、7月6日に開かれます。

裁判冒頭から遺族を黙殺しようとする被告代理人
空くんの訴訟が、本日宮崎地方裁判所ではじまりました。
このブログの読者にはあらためて説明する必要もないと思いますが、詳しくはお母様のブログと、お母様に寄り添い続けるまいらさんのブログを参照してください。
命の絆をツナグ会のブログ
【チーム・空】~虹に向かって~

さて、本日の初公判で、はやくも被告である新富町がこの事件にどういう姿勢で臨んできているかを象徴する事件がありました。皆さんも憶えておられますよね。新富町のあの女性教育長がどういう発言をしたか。学校と教委は遺族に寄り添い続けてきた。今回の提訴は残念だと。その言葉が全く虚構にすぎなかったことを表現する、きわめて象徴的な出来事です。
この公判を傍聴した方から、怒りの報告が寄せられています。

何があったのか?
原告であるお母様の意見陳述を、被告弁護人が拒絶したのです。
理由は、「事前に、今日、意見陳述なさることを、聞かされてない。」というだけのことでした。
裁判長が「せっかく、お越し下さってるし」と説得しているにもかかわらず、その言葉さえさえ途中でさえぎり、いきなり立ち上がって、「いえ、お断りします。」と言い続けたそうです。原告側(お母様の)弁護士は、「意見陳述を断る理由が、理解出来ない」と言い、唖然とした様子だったらしいです。
それでも被告弁護人は、「事前に聞かされてない。ルールでしょ。」と言いつのる。
裁判官3名はやむをえず協議のために、いったん退室。そして戻って来て、被告代理人に申し渡す。『事前に、意見陳述する旨、被告側に、話が行かなかったのは、不手際でしょうが、10分程度だし、意見陳述やって頂く。』 被告代理人に申し渡して公判を再開したのです。

これは一体、どういうことなのでしょうか。失われた少年の命、その死が【いじめ】によるものであるかどうかを争う裁判です。少年の母である原告が、冒頭に意見陳述を行うのは当然過ぎるほど当然のこと。それすらも、事前通告云々という、専門家でさえ首をかしげる手続き論でいきなり阻もうとする非常識。この被告代理人の姿勢に、被告=新富町がこの少年の失われた命とどう向き合っているのかが、はっきり現れていると考えます。
なにが遺族に寄り添ってきた、ですか!!
こういう経緯をへて意見陳述に立ったお母様の態度は、実に毅然として立派だったとうかがいました。
あらためて、このご両親を応援し続けていこうと、決意をあらたにしました。

空くん。
君の虹は、大津にも、出水にも、大分竹田にも、全国津々浦々の子供たちの全ての命とつながっています。
この国の裁判は、けっして正義をありのままに実現するものには、まだなっていません。
北本では再び・・・  そして、クラくんを苦しめる長野のことを考えると、どうしても旧丸子実業事件の高山くんの無念さに思いをはせざるをえません。いじめ殺人訴訟の歴史の中でも、おそらく最大最悪というべき暗黒判決を思い出さずにはいられません・・・・・
でも、一歩一歩、何かが変わりつつあることもたしかです。
とりわけ大津以来、確実になにかが変わりつつあqります。

空くん。君の裁判が、その変化をさらに決定づけるものになることを信じて、これからも応援し続けたいと思っています。