函館本線全駅間歩き3(長万部-小樽) その20・鉱山の町だった国富 | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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その19からの続き

 

国富駅跡(8:36着・8:42発)

 

 

峠を下り、廃線となった岩内線との分岐駅・小沢駅に立ち寄りました。

 

右手奥に2~3メートル程度の細長い高まりが続いていました。

 

これは岩内線の線路跡。

しばらくは函館本線とも併走しています。

 

 

 

岩内線の線路跡は丘の際をなぞるように進んでいました。

 

 

 

国道は丘をトンネルで突き抜けます。

左下の砂利道が岩内線の線路跡。

 

 

 

実は岩内線最初の駅・国富駅まではそれほど離れていないので、

ちょっと国道を離れて行ってみたいと思います。

 

左すぐ下が線路跡…でいいはず。

 

 

 

そして小沢駅から30分ほどで国富駅跡に到着。

 

このあたりにはかつて国富鉱山と呼ばれる銅鉱山がありました。

1948年に銅鉱採掘は終了し、その後も精錬所として稼働を続けましたが

1973年に精錬も終了しています。

 

国富駅はそこで採掘・精錬された鉱物の積み出しを担っていたそうです。

駅構内は広く、中央の空間はすべて駅構内の跡。

駅舎は道なりに写真左奥へ進んだ場所にあったそうですが、

写真撮った時は手前側にあったものと思い込んでいた…。

 

 

 

駅跡の北西側はこんな感じ。

ちょうど駅跡から国富市街が広がっていました。

 

 

 

そのまま進んで、国道276号に合流しました。

 

国富地区の人口は550人ほど。

函館本線の駅が存在する小沢地区よりも多くの人が住んでいます。

車なら小沢駅まで5分くらいの距離なので、

今でも駅を使う気になれば使える距離ですが…。

 

 

 

これ以上は寄り道できないので東へ進みました。

5分あまりで国道5号に合流。

 

 

 

そのまま国道5号を小樽方面へ。

この先は稲穂峠に続いています。

 

今は民家の無いもの寂しい道ですが、

先ほど触れた国富鉱山はこのあたりにあったようです。

国道は鉱山(精錬所)跡を突っ切っているといえそう。

人気の無い道なのに存在する歩道が往時を物語る…。

 

 

 

左側に大きな築堤が続いていますが、

こちらは工事が進められている倶知安余市道路。

今の国道だってそこまで交通量が多いわけじゃないのに

新しい道路が作られているところに道路の優遇っぷりを感じる。

 

国道から不自然にアプローチが伸びていますが、

かつてここにも建物があった名残のようです。

 

 

 

直線道路なのに中央分離帯がある

中央分離帯が無いと追い抜きする車が多そう…。

 

このあたりにはかつて国富鉱山の社宅が広がっていたそうです。

鉱山(精錬所)の規模縮小に伴い社宅は減少し、今は消滅。

社宅が分布していた範囲に歩道が設けられたようです。

 

 

 

歩道が消えました。

 

終戦直後の空中写真ではこの先にも社宅が続いていますが、

歩道が設置された段階では無くなっていたのかな?

 

 

 

地図には無い道が分岐していた。

どうやらつい最近できた道っぽい。

 

 

 

さらに先へ。

そこまで急な登り坂ではないけど、登坂車線が登場。

 

ん?ポツポツ雨が降ってきたぞ。

 

 

 

少しずつ雨脚が強くなってきたので、

簡易休憩スペースに入ってザックも雨装備に。

ついでにパンをひとつガブリと。

 

パンをかじって、ザックの雨装備を調えているうちに

雨脚がどんどん強くなってきました。

 

 

その21へ続く

 

 

小沢駅北側のGPSログ(1/40,000)です。