-上総亀山(17:43着)
上総松丘から最終駅間に入りましたが、歩こうと思った国道はまさかの通行止めでした。
トンネルを抜け、県道も横切り、そのまま道なりに進みました。
道の右側は一見何の変哲もない水田ですが、
ここにはかつて小櫃川が流れていました。
このあたりは平地に乏しかったため、
水田を確保するべく蛇行河川を短絡させ、得られた土地を水田にしたそうです。
このような地形は「川廻し地形」と呼ばれ、
小湊鐵道沿線でも目にすることができます。
小櫃川の蛇行は半端なく、
直線距離40kmにも満たない区間を88kmもかけて流れており、
この長さは千葉県では利根川に次ぐ長さです。
川廻しで大幅に短くなってもこれなので、
川廻しされる前はいったいどれくらいの距離だったのやら。
さらに先へ。
こちら側はもともと陸地なので、民家が点在しています。
川廻し地形ではない場所にも水田がちらほらと。
そのまま進むと、つづら折りの下り坂に。
坂を下ったと思ったら、小櫃川を渡る鉄橋。
時刻は17時20分過ぎ。
このペースなら間に合う…むしろ、早いくらいかな。
道なりに少し進むと、ちょっとモダンな感じの建物が。
どうやらこの建物は保養施設の一部みたい。
保養施設そのものはまだ稼働しているっぽいですが、この建物は使われてなさそう。
坂を登り切ってさらに進むと、踏切を渡りました。
線路沿いに進むと、コンビニのような外観の建物が見えてきました。
昔はお惣菜コーナー付きの酒屋だったみたい。
今は営業してないみたいですけど。
駅が近くなると、民家がポツポツ増えてきましたが、
お店っぽい建物が見えてきた…と思ったら、その先に上総亀山駅が見えました。
どちらのお店も今は営業していないっぽい。
というわけでゴール駅・上総亀山駅に着きました。
十数年前に訪れた時は駅員がいましたが、
今は無人駅です。
ホームは1面1線の単式。
側線が2本あるようにみえますが、
分岐器は取り外されており、進入することはできません。
この上総亀山駅が久留里線の終点ですが、
小湊鐵道&いすみ鉄道の上総中野駅へ向かう計画がありました。
実際に測量も行われたようですが、結局開通することはありませんでした。
そうこうしているうちに、既開通区間も存廃議論の的になり…。
ここから先の未成区間はルートがはっきりしませんが、
10年ほど前に国道465号をベースに上総中野駅まで歩いてみたことがありますので、
よろしければご覧ください。
次の列車に間に合わないんじゃないかと焦って歩いたら、
むしろおつりが出てしまった状況…。
列車が到着するまで少し時間があったので、待合室に引き上げました。
天井の塗装が剥げているところに、無人駅になって久しいことを感じる…。
17時59分、上総亀山止まりの列車が到着。
乗客は8名。地元民と旅行者が半々といった感じ。
地元民もそこそこ乗ってて一安心。
列車は折り返し、久留里行きに。
乗客の数はむしろ先ほどよりも多いくらいでしたが、
その大半は観光客っぽかったですね。
すっかり暗くなった18時14分。
久留里行きの列車は静かに上総亀山駅を発車しました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
(おわり)
3月19日(日) 歩行区間:木更津-上総亀山 天気:晴れ 日出/5:45 日没/17:51
鉄道距離:32.2km 歩行距離:41.6km 総歩数:61,148歩 所要時間:10時間08分
千葉(5:47発)=127M=木更津(6:24着・6:35発)-3.8km-祇園(7:26)-2.2km-
-上総清川(7:49着・8:00発)-2.2km-東清川(8:24)-3.7km-
-横田(9:06着・9:20発)-1.8km-東横田(9:42)-4.2km-
-馬来田(10:31着・10:50発)-1.4km-下郡(11:05)-3.7km-
-小櫃(11:50着・12:05発)-2.5km-俵田(12:35)-2.9km-
-久留里(14:04着・14:10発)-1.9km-久留里城(14:36着・14:45発)-3.4km-
-平山(15:32着・15:50発)-3.1km-上総松丘(16:24着・16:40発)-4.9km-
-上総亀山(17:43着・18:14発)=2946D=久留里(18:32着・18:45発)=946D=
=木更津(19:29着)
上総亀山駅周辺のGPSログ(1/26,000)です。
これだけ時間があれば、
先ほどのトラス橋で小櫃川を渡らず川を南へ下り、
亀山ダム経由で駅へ向かっても間に合いましたね。
全区間のGPSログ(1/200,000)です。