今日で震災から10年ですね。
震災1年半後に5日間かけて釜石から久慈まで歩きました。
1年半経っているにも関わらず、
全てが無くなったままの市街地を目の当たりにして言葉を失ったものです。
最後に立ち寄った久慈の食堂に貼られていた「あまちゃん」放送開始のポスターは
ひとつの希望だったのかもしれません。
また同じ場所を歩いてみたいものです。
きっと希望が見える方向に変わっているはず。
-茅沼(10:45発)-二本松展望台(13:00着)-
※この全駅間歩きは2014年9月に歩いたものです。
五十石駅から引き続き国道を南下して、茅沼駅へ向かいました。
茅沼駅に着きました。
駅舎は無人駅化後に建替えられたものですが、
周囲の風景にマッチしていますね。
ホームは1面1線の単式。
右奥に見える線路は、かつての副本線の跡…でしょうか。
茅沼駅はタンチョウに会える駅として知られ、
冬場には右手の農地にタンチョウが飛来する姿をよく見かけます。
かつては駅員が、今は周辺の宿屋が長年餌付けを続けている成果なんだとか。
実は夏場にも飛来するそうですが、このときはいませんでした。
予想外のアップダウンでいきなり疲れてしまいました。
駅ノートを読みながらゆっくり休憩しました。
さて、次の駅へ向かいます。
まずは、国道まで元来た道を戻ります。
茅沼駅周辺の人口は27人(2015年国勢調査)。
駅の1日平均利用者数も3人弱です。
国道に合流し、さらに南下しました。
20分ほど国道を進むと、右手に大きな湖が現れました。
シラルトロ沼です。
そこからさらに15分ほど進んで、振り返ってみました。
撮影した場所は休憩スペースになっていましたが、
そこからどんな景色が拝めたかというと…
こんな景色。
写真1枚では収まらなかったので、同じタイミングで撮った2枚をくっつけてみました。
釧網本線は沼の対岸を走っていて、列車の音は対岸にいても聞こえました。
今で言えばインスタ映えする景色ですから、
観光客もちらほらいましたが、皆さん一様に上着を着ていました。
こちらが上着を着たら、あっという間に大汗かいてしまいますが。
シラルトロ湖を右手に見ながら、さらに南へ下りました。
シラルトロ湖に別れを告げて、
塘路地区へ向かう小さな峠越えにとりかかりました。
今度はアップダウンがあると覚悟して臨んだので、
意外とあっけなく越えることができました。
峠を下りきると、左手に塘路湖が見えました。
ちょうどそのとき、「なかまの家」で同宿だった人が乗ったバイクとすれ違いました。
相手も気づいてくれて、大きくピースしてくれました。
このまま進むとあと1.5kmほどで塘路駅ですが、
ちょっと寄り道したいと思います。
まずは国道を離れて、踏切を渡りました。
この道は釧路湿原を横切って、コッタロ展望台方面に繋がっています。
ただ、こちらは歩いているのでそこまでは行けませんが。
路面は舗装路と非舗装路が混在する状況。
釧路湿原内ということで、敢えて修繕工事を行っていないそうで。
ただ、大きな豆ができた足に、舗装状況が悪い道は地獄以外の何物でも無い…。
大きな石だけは踏まないように気をつけつつ、先へ進みました。
そんな道を15分ほど歩いて、こんな場所に着きました。
車2~3台ほどの駐車スペースがありましたが、特に何かあるような看板はありません。
この先に何があるのでしょうか?
(その19へ続く)
茅沼駅周辺のGPSログ(1/40,000)です。
茅沼駅から南へ道が延びていますが、
その道は行き止まりで、国道には繋がっていません。
国道へ向かう場合は、歩いてきた分岐点まで戻る必要があります。