(その1からの続き)
-山前(11:00発)-鑁阿寺-足利学校-足利(13:17着)-
山前駅に着きました。
壁面を少しいじった形跡がありますが、
古くからの駅舎ですね。
駅舎がオールドスタイルなら、
それに付帯するアクセサリー(?)もシブいですね。
ホームは2面3線です。
電車が行ったばっかりだからと待合室でのんびりしてたら接近放送が。
リゾートやまどりの回送列車がやってきました。
さぁ、次は足利駅ですよ。
足利市街地は行ったことがないので、楽しみです。
素通り禁止、足利市。
山前駅周辺は信用金庫の支店とかがあったりしますが、
やっぱり駅前感が今ひとつないんですよね。
北関東自動車道をくぐりました。
ちょっと県道から外れてみました。
つながり的には県道の旧道でしょうか。
もっと歴史があって、足利へ通じていた街道跡かなとも思ってみたり。
両毛線との交差部分には歩行者専用ながら踏切も。
道が不自然に細くなっているところをみると、
立体交差ができるまではこの道が続いていたんでしょうね。
踏切渡って立体交差をくぐると、
同じ幅の道が復活しました。
右手の工場は染物工場みたいですが、
ずいぶん昔からやってそうな雰囲気ですよね。
ビジネスホテルの看板が立ってるけど、
中心市街地まではまだ結構距離ありますよ。
車で行き来するビジネスマンだったら
ホテルが駅前とか中心市街地とかにある必要はないのかな。
でも、夕食が…。
県道に合流してまもなく、切り通しを通過しました。
切り通しがこれだけ深いので、比較的新しい時代に作られた道でしょうか。
さっきの道は、やっぱり県道の旧道だったのかな。
切り通しを抜けると、足利市街地が始まりました。
足利も栃木県の主要都市のひとつ。
市街地に入っても中心までは結構距離があります。
右の建物は国登録有形文化財の原田家住宅。
足利も江戸時代以降は織物産業で栄えたそうで、
この原田家も明治以降、織物原料糸商を営んでいたそうです。
正面に見える丘は織姫山と呼ばれ、
中腹には織姫神社があるそうです。
足利の観光スポットのひとつらしいのですが、
今日は回っている時間が無いので、外観だけ。
織姫神社の前を右折して、
そのまま一方通行路に入りました。
新しいスーパーやら駐車場やらがあるいっほうで、
古い木造建築もちらほら見かけ、新旧入り交じる通りでした。
中心市街地寄りには、
コンクリ造のレトロな建物も残っていて、
なにやらロケも行われていましたよ。
撮影前に電話ボックスのセットを追加していましたが、
やっぱり30~40年前を再現すると、電話ボックスはマストアイテムなんでしょうか。
そんな通りから1本脇道に入ったところに、こんな建物が。
2000年頃まで「東映プラザ」という映画館だったそうです。
廃墟が取り壊されずに残っている!
…と思いきや、今も不定期で映画上映のイベントを行っているらしい。
車通りの多い通りを渡ってさらに東へ進むと、
左手に堀が見えてきました。
これが何かというと…
室町幕府を築き上げた足利氏の館跡です。
正方形の敷地の外側を堀で囲むスタイルは、
南北朝時代の武士の館によく見られたものだったそうです。
現在は鑁阿寺(ばんなじ)というお寺になっています。
入口の幕には足利氏の家紋が。
本堂は国宝に指定されています。
せっかく来たので、お詣りしてきましたよ。
説明がないと、
ここに武士の館があったとは思えない。
鑁阿寺の参道を下って、次の目的地へ向かいました。
それは…
もちろん足利学校です。
料金所過ぎてすぐの屋内で
足利学校の歴史を紹介するビデオが流れていたのですが、
時間の関係で全部見ることはできず。
これだから時間カツカツの旅は…。
肝心の孔子廟は工事中で入ることができず、
隣接するこの建物へ。
「日本最古の大学」といわれる足利学校ですが、
この中で主に自学自習による学習が行われていたそうです。
現在の日本の大学は積極的に教えて、
その中から学生が学びたいことを見つけるスタイルです。
自学自習は自由度が高い反面、学びたいことがある程度見えていないと難しいですよね。
むかしの学生も、息抜きにこの景色を眺めたのでしょうか。
こちらは学生の寄宿舎にあたる建物。
六畳+土間という非常にシンプルな部屋で相部屋だったみたいですね。
勉強しているだけなら、それで十分なのかな。
足利学校を一回りしたら、足利駅へ向かいました。
このあたりが足利の中心市街地ですね。
次の角を右に曲がれば、足利駅です。
その前に昼食タイム。
屋内でしっかり、しかも短時間で食べたかったので
写真のはなまるうどんできつねうどんとミニ牛丼をいただきました。
関東風の濃さに馴染めない自分は、この手のうどん屋が救いなんです。
(その3へ続く)
小俣駅先から足利駅までのGPSログ(1/66,000)です。
県道67号をそのまま進めば問題なく駅間歩きできますが、
脇道や旧道も良い雰囲気を出していますよ。