(その2からの続き)
-大沢(14:20発)-上越国際スキー場前(14:39着・14:55発)-
-塩沢(15:47着・16:00発)-六日町(17:45着)
大沢駅に着きました。
待合室兼用の駅舎がある無人駅です。
ホームは2面2線の相対式です。
晴れていれば、眼下に広がる魚沼平野を拝めるはずですが、
今日は厚い雨雲に覆われて、ちょっとがっかりです。
入口にある待合室で休憩していると、
少し離れた所にある旅館の送迎バスが来ました。
降りてきた運転手のおじさんから「さっきの列車撮りに来たの?」と訊かれてしまいました。
…まぁ、撮ったことは撮りましたけど。
でも、今回は一眼レフ持ってきてないんですよ。
大沢の集落を抜けて、次の駅へ向かいました。
早くも次の駅が待つ集落が見えてきました。
これまでの集落よりも民宿や旅館が目立っていました。
それもそのはず。
ここは上越国際スキー場の麓です。
とはいえ、白馬の八方付近を歩いた時はもっと賑わっていたと思うのですが、
集落の中を歩いても、火が消えたような静まりかえりようでした。
スキーシーズンが完全に終わってしまったからでしょうか。
上越国際スキー場前駅に着きました。
ひらがなで書くと、JRで最も長い駅名なんだそうです。
プレハブの建物が待合室ですが、ロッカールームのような雰囲気です。
臨時駅から始まり、15年ほど前に常設駅へと昇格しましたが、
まだ臨時駅の雰囲気が残っています。
ホームは2面2線で、屋根はありません。
岩原スキー場前駅は当のスキー場からガン無視されていましたが、
こちらはスキー場が推しまくってくれています。
なにしろ、こちらは駅前がもうゲレンデ。
目の前には、上越国際スキー場のシンボル「ホテルグリーンプラザ上越」を
コンパクトにしたような施設「アネックス」もあります。
次の駅へ向かいました。
天気は相変わらずの霧雨。
だけど霧雨なので、肩掛けカバンは雨装備しなくてもよさそうです。
そして気温は12℃ほど。長袖+レインウェアでちょうどいいくらいの気温です。
途中でガードをくぐって、線路の西側に出てみました。
この地域らしい、ほっとする景色です。
途中で小さな丘に登りました。
天気が良ければなぁ…。
塩沢商工高校を左手に見ながら進みました。
線路と関越道をまとめてアンダークロスすれば、塩沢の市街地です。
塩沢の市街地に入りました。
左手の建物はかつての塩沢町役場、現在の南魚沼市役所分庁舎です。
塩沢駅の駅前通り・つむぎ通りです。
ここでは月1回・軽トラックの露店が建ち並ぶ「軽トラ市」が開催されているそうです。
「軽トラ市」っていうもんだから、
軽トラックの販売会でもやってるのかと思ったさ。
塩沢駅に着きました。
近年、牧之(ぼくし)通りをイメージした駅舎にリニューアルされました。
ホームは2面3線ですが、
2番線には柵が設けられ、架線も外されています。
次の駅は、今日のゴール・六日町駅です。
まずは牧之通りを歩いてみることにしました。
塩沢出身の随筆家・鈴木牧之にちなんで名付けられた通りで、
牧之が生きた江戸後期の塩沢宿が再現されています。
日本版アーケード・雁木も雰囲気を出しています。
いちおう「再現された」街並みなので、
一部の民家・商店を除けば、比較的新しい建物だったりします。
とはいえ見事なまでに調和がとれており、
江戸時代にタイムスリップしたかのような錯覚を与えてくれます。
様々な都市景観賞を受賞した街並みだけのことはあります。
500メートルほど歩くと、景観地区を抜けました。
この道はかつての三国街道です。
景観地区を抜けても、昔ながらの建物が所々に残っていました。
さらに歩くと、家並みが途切れました。
やがて国道に突き当たりました。
あとは国道をまっすぐ進みました。
中心市街地手前にある日帰り温泉「湯らりあ」で汗を流しました。
湯沢の印象があまりにも強すぎるため埋もれがちですが、
六日町にも六日町温泉という温泉街があります。
ここは「日帰り温泉」を名乗っていますが、源泉掛け流しの銭湯のような施設です。
シャンプーなどのアメニティは浴場には用意されていませんが、
そのぶん入浴料も銭湯並みです。
温泉を出てみたら、雨が止んでいました。
でも、目の前はもう六日町の中心市街地。
雨降りも関係ないアーケード商店街に入ってしまいました。
う~ん、うまくいかないなぁ。
国道を左に折れて、駅へ続く通りに入りました。
今日のゴール・六日町駅に着きました。
ゴールまでほぼ全区間雨でしたが、
そこまで酷い雨ではなかったので、それなりに快適に歩くことができました。
特に写真の関係は、不慣れなことを除けば本当にスムースでした。
雨装備強化作戦、まずは成功でしょう。
六日町にはホテルも温泉街もあるので、
泊まる気になれば六日町でも泊まれたと思います。
しかし、今回は湯沢に前々から気になっていた宿があったので、
そこで泊まることにしました。
それが、こちら。
去年湯沢市街にできたゲストハウス「Sansan Yuzawa」です。
ここのオーナーさんは、自分よりも若い女性の方です。
自分のブログの読者登録をしてくれたことがきっかけで、
ゲストハウスが生まれる過程をブログを通して見守っていましたが、
最初は本当にできるのかと半信半疑だったのが正直なところでした。
でも、様々な困難を乗り越えて、立派な宿を造ってしまったんだから、
やっぱりすごいと思います。
自分は見ているだけだったから、
せめて泊まりには行かなきゃと思っていたので、
今回泊まりに行くことにしました。
温泉地の湯沢にありますが、宿自体に温泉はありません。
しかし、こういうゲストハウスの魅力はやっぱり出会い。
海外の予約サイトにも登録されているそうで、
他の宿よりも外国(西洋圏)の方が目立ちました。
あまり上手くない英語を使いながらそんな方と話をしているうちに、
23時の消灯時間を迎えました。
とほ宿に泊まるようになってから
たま~に「宿のオーナーも面白いかも」って思うんですけど、
気の短い自分にはやっぱり無理な話です。
(その4へ続く)
1日目・5月3日(木・祝) 歩行区間:越後中里-六日町 天気:雨 日出/4:48 日没/18:36
鉄道距離:24.4km 歩行距離:27.6km 総歩数:44,185歩 所要時間:8時間38分
西葛西(5:28発)=439S=大手町(5:44着)-東京(6:08発)=とき301号=高崎(6:58着・7:12発)=723M=
=水上(8:17着・8:24発)=1729M=越後中里(8:48着・9:07発)-2.6km-
-岩原スキー場前(9:42着・9:50発)-4.1km-越後湯沢(10:38着・11:00発)-6.7km-
-石打(12:25着・13:15発)-4.1km-大沢(14:08着・14:20発)-1.6km-
-上越国際スキー場前(14:39着・14:55発)-3.9km-塩沢(15:47着・16:00発)-4.4km-
-六日町(17:45着・18:00発)=849M=越後湯沢(18:17着)
石打駅から上越国際スキー場前駅先までのGPSログ(1/60,000)です。
このあたりは概ね線路と併走する県道を歩きました。
交通量は少なめで、歩きやすい道でした。
上越国際スキー場前駅から六日町駅までのGPSログ(1/60,000)です。
途中から線路の西側を歩くことにしました。
県道から外れたと思いきや、県道も一緒に線路の西側へと移っていました。
昔の道って、よく分からん。
1日目全行程のGPSログ(1/200,000)です。
山が近く、いたるところでスキー場を見かけました。
そんな地域性もあってか、途中の集落では民宿が目立ちました。