西武線短距離路線めぐり その6・西武国分寺・西武園線~八国山の夕暮れ | 駅から駅まで・旅のあしあと

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今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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その5からの続き

 

-小川(15:45発)-東村山(16:31着)

 

 

西武拝島線との接続駅・小川駅に着きました。

拝島線に乗れば萩山駅の次が小川駅ですから、4時間かけて1駅間歩いたともいえます。

 

…萩山駅と小川駅って、そんな離れているわけじゃないんですけど。

 

 

 

ホームは2面4線です。

緩急接続ができる…と思いきや、

外側が拝島線用、内側が国分寺線用と使い分けられています。

でも、これはこれで利便性が高いと思いますが。

 

 

 

さて、次の駅に向かいます。

 

 

 

歩道付きの大きな通りを北へ進みました。

都市計画道路ゆえに、青梅街道よりもゆったりしています。

 

 

 

道幅がやや狭くなりましたが、

住宅地を見ながら北へ向かいました。

 

 

 

正面に多摩湖線の高架が見えてきました。

昼前はあの高架の横を歩いていたので、ぐるっと1周したことになります。

 

 

 

高架をくぐった後に国分寺線の踏切も渡って、府中街道に出ました。

拡幅工事が行われた道路は広々としています。

 

 

 

西武新宿線の踏切にさしかかりました。

 

 

 

東村山の市街地に入りました。

道路は再び片側一車線に戻りました。

 

 

 

東村山駅まであと少しです。

 

 

 

国分寺線の終点・東村山駅に着きました。

うわぁ、モロ逆光だ。

 

 

 

東村山駅の国分寺線ホームです。

東村山より先へ向かう国分寺線電車は、左側の1番線に入ります。

 

3面4線のホーム構造にみえますが、実は3面5線という扱いになっています。

その意味は、このホームを所沢寄りに進んだところにあります。

 

 

 

ホームの所沢寄りには別の電車が止まっていました。

この電車は西武西武園線の電車です。

 

実は、同じホームの延長線上にありながらこちらは3番線で、

先ほどの「国分寺線ホーム」は2番線と区別されており、

両者の間には車止めが設けられています。

 

新宿線の電車に乗って東村山駅に着くと、

隣に止まっている電車は前と後ろで違う行き先なので、

ここも注意しないと明後日の方向に連れて行かれることになりそうです。

 

 

4番目の短距離路線・国分寺線はここでゴールです。

そのまま最後の短距離路線・西武園線に入ります。

 

 

 

西武西武園線は、東村山と西武園を結ぶ2.4kmの路線です。

途中駅は無く、今回の短距離路線めぐりの中でも最も短い路線です。

 

この路線は1930年に川越鉄道の後身である西武鉄道によって開業しました。

当初は村山貯水池への観光路線という位置づけで、

駅も現在の西武遊園地駅近くに設けられていたそうです。

これは当時、西武鉄道と多摩湖線を運行していた武蔵野鉄道が激しく対立していたためで、

第二次世界大戦が激化するまでは激しい観光客争奪戦が行われていたそうです。

 

観光路線ゆえに戦時中は運行を休止していたそうですが、

西武鉄道と多摩湖鉄道が合併した後の1948年に運行を再開しました。

しかし、「多摩湖線」と「西武園線」が同一事業者による運行になったこともあり、

戦後臨時駅として設けた西武園駅を正式駅化し、現在の経路で運行することになったそうです。

 

1駅間だけの盲腸線。

そこにはどんな景色が待っているのでしょうか。

 

 

3月17日(土)  歩行区間:東村山-西武園  天気:晴れ

東村山(16:48発)-西武園(17:32着)

 

 

まずは西口から出て、そのまま北へ進みました。

 

 

 

小川沿いの桜の木。

もうちらほら咲いていたので、1週間後には満開だったことでしょう。

 

 

 

畑混じりの住宅地をさらに北へ進みました。

 

 

 

西武園線の踏切を渡りました。

 

 

 

夕陽に向かって、2本の筋が続いていました。

 

 

 

突き当たりには、新山手病院がありました。

 

一見すると普通の病院ですが、

この病院は「となりのトトロ」に出てきた「七国山病院」のモデルになったといわれています。

新しそうな建物なので、モデルは先代以前の病院…でしょうか。

 

ちなみに、周囲は住宅地ですから、

ネコバスが飛んできたら周りの住民はびっくりすることでしょう。

あの時代は、このあたりも民家は無かったんでしょうけど。

 

 

 

そして、その背後には七国山…ならぬ八国山緑地があります。

 

 

 

八国山緑地は尾根線を歩くことができます。

幼稚園のハイキングにも使われるだけあって、尾根に向かう坂もなだらかです。

 

 

 

といっても、尾根からの見晴らしは今ひとつです。

まぁ、保存緑地ですから、見晴らしのために木を切り倒したら興醒めですけど。

 

 

 

なぜか尾根の北側には鉄柵が設けられていました。

ここが東京都と埼玉県の境にもなっているのですが、

それが関係しているんでしょうかね。

 

 

 

夕陽に向かって歩いていると、緩やかに下り始めました。

尾根線の遊歩道もあと少しで終点です。

 

 

 

遊歩道が終わると、西武園ゆうえんちの観覧車が見えてきました。

ゴールまであと少しです。

 

 

 

ゴール駅・西武園駅に到着しました。

 

ここから西武遊園地駅までは500メートルあまり。

開業当初よりも離れたとはいえ、同一事業者の鉄道駅にしては近すぎるような気がします。

 

 

 

西武園駅が現在地に開業した当初、

西武園競輪場へ向かう観客を輸送することがこの駅の目的でした。

駅構内は観戦終了後に大勢の乗客がなだれ込むことを想定して造られており、

非常に広々としています。

 

ただ、そういったイベントが無い日は非常に閑散としています。

あまりに広々しすぎていて、物寂しさすら覚えます。

 

 

 

ホームは2面3線です。

1番線は臨時ホームのため、普段は使用していません。

ホーム端には車止めが設けられていますが、頭端式ではなく、橋上駅舎となっています。

 

 

1日に5路線歩いた短距離路線めぐり、これにてゴールです。

西武線の短距離路線はこのほか、武蔵境と是政を結ぶ多摩川線がありますが、

ちょっと離れているので、別の機会にしたいと思います。

 

帰りは歩いたルートを電車に乗って逆に巡ろうとも思ったのですが、

乗り継ぎにつぐ乗り継ぎとなって地味に時間がかかりそうだったので、

国分寺まで出た後はJRに乗り換えて帰ってしまいました。

また時間があるときに乗りに行きたいと思います。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

(おわり)

 

 

3月17日(土)  歩行区間:西所沢-西武園  天気:晴れ  日出時刻/5:50 日没時刻/17:52

鉄道距離:26.4km  歩行距離:36.2km  総歩数:58,463歩  所要時間:10時間47分

西葛西(5:15発)=521S=大手町(5:30着・5:35発)=531=池袋(5:50着・6:00発)=準急=

=西所沢(6:34着・6:45発)-2.2km-下山口(7:09)-4.2km-西武球場前(8:06着・8:25発)-3.8km-

-遊園地西(9:18)-0.9km-西武遊園地(9:36着・9:50発)-1.8km-武蔵大和(10:16着・10:30発)-

-2.8km-八坂(11:03)-1.9km-萩山(11:29着・11:40発)-1.5km-青梅街道(11:56)-1.2km-

-一橋学園(12:14着・12:25発)-3.0km-国分寺(13:08着・14:00発)-3.0km-

-恋ヶ窪(14:37着・14:45発)-2.0km-鷹の台(15:09)-1.9km-小川(15:34着・15:45発)-3.3km-

-東村山(16:31着・16:48発)-2.7km-西武園(17:32着・17:56発)=普通=東村山(17:59着・18:06発)=

=普通=国分寺(18:18着・18:23発)=1746T=三鷹(18:30着・18:36発)=1845S=西葛西(19:25着)

 

 

小川駅から西武園駅までのGPSログ(1/45,000)です。

 

今は西武新宿線が「本線」、国分寺線はその「支線」という扱いですが、

国分寺線が直線的に東村山駅へアプローチするいっぽうで、

新宿線はカーブを切って国分寺線に合流しているように見えます。

冷静に考えれば、もともとは国分寺線が「本線」だったようにもみえますよね。

 

 

 

 

全行程のGPSログ(1/120,000)です。

短距離路線を効率的に歩こうと考えた結果、8の字のようで8の字じゃないルートとなりました。

1週間後に歩いたら、桜がもっときれいだったかもしれません。