根室本線全駅間歩き3(芽室-釧路) その1・夏の十勝平野へ | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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いよいよ夏の長距離全駅間歩きのシーズンです。

昨年は北海道みたいな所へ海外旅行したので、夏の全駅間歩きは2年ぶりです。

 

今回歩くのは根室本線です。

2年前は、新千歳空港から石勝線経由で十勝清水まで歩き、

今年の1月には、十勝清水から芽室まで白銀の大地を歩きました。

そして、今回はその続き。5日かけて芽室から釧路まで歩くことにしました。

 

今回は帯広を経て、十勝平野を横切り、根室本線を追いかけて釧路へ向かいます。

2年前のような厳しい山越えこそないものの、歩行予定距離は170kmと長く、

そのうえ依然として長い駅間が続くため、油断はできません。

 

晴れあり雨ありの5日間、

どうぞ最後までじっくりご覧ください。

 

 

[そのほかの石勝線・根室本線全駅間歩きはこちらから]

第1回:新千歳空港-南千歳-新得-十勝清水

    :落合ー十勝清水

第2回:十勝清水-芽室

第4回:釧路-落石

第5回:落石-根室

第6回:滝川-落合

 

[1日目以外の日程はこちらから]

2日目(札内-豊頃)

3日目(豊頃-厚内)

4日目(厚内-音別、白糠-庶路)

5日目(音別-白糠、庶路-釧路)

 

 

1日目・9月9日(土)  歩行区間:芽室-札内  天気:晴れ一時雨

芽室(10:35発)-大成(11:04着・11:15発)-西帯広(12:20着・12:35発)-柏林台(13:18着)-

 

 

夏の旅行準備はいつもバタバタなのですが、今回は特に酷かったような気がします。

最後の1週間は用事がギッチリ詰まり、出発前日も床についたのは日付けが変わってから。

ほんと大急ぎで準備したので、何を忘れていてもおかしくない状態でした。

 

 

朝6時前のバスで葛西駅を出発して、6時半前に羽田空港に到着しました。

 

今回向かう先は帯広。

とかち帯広空港を使うのは今回が初めてでした。

空港周辺は一面の畑作地帯。やっぱり北海道はステキです。

 

 

 

そして、バスと列車を乗り継いで、

今回のスタート駅・芽室駅に到着しました。

 

 

 

冬来た時も同じアングルから撮ったはずですが、

雪があるとないとでは、やっぱり受ける印象が違います。

 

 

いよいよ出発の時間です。

今回は、ここから遙か東の釧路を目指します。

 

 

 

まずは、線路と併走する道道を東へ歩く…

 

 

 

…つもりでしたが、赤レンガ倉庫にさっそく寄り道しました。

 

芽室駅近くには、かつては倉庫に使われていたと思しき赤レンガ倉庫が残っています。

今は外観そのままに、ギャラリーやレストランなどに転用されています。

 

 

 

再び道道に合流し、そのまま東へ向かいました。

 

 

 

美生川を渡りました。

北海道らしく、広い道がどこまでもまっすぐ続いていました。

 

 

 

対岸にも住宅地が広がっていました。

南欧を彷彿とさせるような白壁の民家も見かけましたが、

残念ながら、冬になればしっかり雪が積もります。

 

 

 

あっという間に最初の駅・大成(たいせい)駅に到着しました。

駅の入口は「東めむろコミュニティスペース」と直結しているのですが、

あくまで「スペース」なので、設備と言えば気持ちばかり設置された広報板しかありません。

 

風雪はこれでだいぶん和らぐと思うのですが、

やっぱりベンチぐらいはほしいと思う今日この頃。

 

 

 

ホームは1面1線の片ホームです。

仮乗降場上がりの駅ゆえ、一部の普通列車は通過してしまいます。

主な利用者は、近くにある芽室高校に通う高校生のようです。

 

 

 

芽室高校の横を通って、住宅地を東へ進みました。

 

 

 

先ほどの写真から、この住宅地の建物が新しいことに気がついた方もいるかもしれません。

実は、この住宅地は2000年代から開発が始まったニュータウンです。

 

現在、大成駅周辺は1,500人ほどが住む住宅地となりましたが、

2002年の航空写真(国土地理院HP内)を見ると、芽室高校の周りは一面農地が広がっています。

大成駅ができた当初はそんな環境でしたから普通列車が通過しても当然だったのですが、

これだけ宅地化が進んだにも関わらず、一部が通過してしまうのはちょっと不思議です。

 

 

 

ニュータウンを抜けると、いきなりこんな風景が広がりました。

これが宅地化前の風景だったともいえますが。

 

 

 

少し進んで、砂利道の市道に入りました。

 

 

 

森の先には、やはりこんな景色が広がっていました。

 

 

 

イメージ通りの十勝平野です。

 

2年前の夏歩いた時、十勝平野はあいにくの雨でした。

でも、今日はよく晴れています。

 

 

 

砂利道はまっすぐ続いていました。

 

 

 

舗装道に変わると、帯広広尾自動車道のガードが見えてきました。

 

 

 

帯広市に入りました。

周囲はあっという間に住宅地へと変わりました。

 

 

 

しばらく住宅地を進みました。

 

 

 

西帯広駅まであと少しです。

 

 

 

西帯広駅に着きました。

駅舎は無人駅となった後に建て替えられたようです。

 

 

 

ホームは2面3線です。

ホームへの入口は公共の陸橋上にあります。

かつては、写真左側にも線路が走っていたそうですが…。

 

 

 

駅を出て、国道へ向かいました。

 

 

 

国道38号に合流しました。

沿道には倉庫や工場が建ち並んでいました。

広い歩道が設けられていますが、道行く人は見かけませんでした。

 

 

 

新帯広川を渡りました。

 

 

 

やがて右手に貨物コンテナが見え隠れするようになりました。

まもなくレンガ積みの日通倉庫の横を通過しました。

 

 

 

ここはJR貨物の帯広貨物駅です。

 

今回は飛行機に乗せられない荷物を1泊目のホテルまで宅急便で送ったのですが、

その荷物はここで貨物列車から降ろされたのでしょうか。

 

 

 

帯広貨物駅を過ぎれば、次の駅まであと少しです。

 

 

 

柏林台駅に着きました。

ここから先は帯広市街地を歩きます。

 

 

その2へ続く

 

 

芽室駅から柏林台駅手前までのGPSログ(1/100,000)です。

そこまで線路から離れて歩いているわけではありませんが、

帯広市に入るまでは広々とした大地を存分に味わうことができました。