(その3からの続き)
-井野(15:05発)-新前橋(15:51着・16:05発)-群馬県庁(16:47着・17:15発)-前橋(17:40着)
井野駅を後にして、次の駅へ向かいます。
踏切を越え、住宅地を抜けて、線路東側を併走する国道へ向かいました。
県道の先に山が見えてきました。
関東平野の端が着実に近づいています。
前橋市に入りました。
前橋市の市章は冗談抜きで「 ○ 」です。
なんて書きやすいと思いきや、ちゃんと規格はあるそうで。
歩いている道は前橋と高崎を結ぶ主要県道なのに、歩道が心許なかったのですが、
新前橋駅が近づくと立派な歩道に変わり、電線も地中に隠れました。
新前橋駅に着きました。
「新」という名前がつくと、いかにも新しい駅というイメージがしますが、
開業は1921年。木造駅舎の隣駅・井野駅よりも歴史が長い駅です。
「新~駅」としては、かなり古参の部類に入ると思います。
ホームは2面4線です。
1・2番線に高崎方面、3番線に両毛線、4番線に上越・吾妻線の電車が発着します。
今日のゴールは前橋駅です。
ここから前橋駅までは両毛線を歩くことになります。
厳密にいえば、今回のタイトルだって
「高崎線・上越線・両毛線全駅間歩き」にしないといけないかもですけど、
まぁ、長ったらしくなるので堪忍してくださいな。
新前橋駅の西側には、高崎車輌センターがあります。
これまで横から見てるだけでしたけど、こう見るとけっこう広いですね。
ゴール駅・前橋駅目指して、最後の駅間に入ります。
まずは、先ほど歩いた県道を北へ向かいました。
群馬大橋を渡って、前橋の中心市街に入ります。
橋を含めたこのあたりの景色は、某魔法少女アニメにも出てきたんだとか。
赤城山を望む群馬県庁です。
井野駅を出たあたりからチラチラ見え始めたこの建物も、
ずいぶん大きく見えるようになりました。
そのまま橋を渡って、
県庁も少し通り過ぎたところに碑が建っていました。
ここは前橋(厩橋(まやばし))城跡です。
実は、群馬県庁の一連の建物は前橋城跡の中に建てられていて、
本庁舎および昭和庁舎は、本丸の跡地に建てられています。
昔、上杉謙信の本を読んだときに、
関東攻めのところで「厩橋城」という名前がよく出てきました。
重要な拠点というのは分かったものの、どこのこと言ってるのか全く分かりませんでした。
その後、前橋市内の地図を見ていたとき、ふと「厩橋」という橋を見つけて、
謎が氷解したことはよく覚えています。
「まやばし」→「まえばし」になったんですよね。
そんな前橋城ですが、城そのものは現存せず、
代わりに石垣や土塁がよく残っています。
さてさて、群馬県庁まで戻ってきました。
本庁舎の高さは153メートル。
群馬県ではトップの高さを誇っています。
さらに、最上階には展望ホールも設けられています。
これは行ってみるしか無いでしょう。
県庁の入口にもこの方がいました。
展望エレベータで75秒。
地上127メートルの展望フロアに着きました。
やはりすばらしい景色です。
先ほど渡った群馬大橋が足下に見えました。
新前橋駅もよく見えました。
…さぁ、両毛線をさがせ!
赤城山が赤く輝いていました。
まもなく日没です。
前橋の中心市街を通って、前橋駅へ向かいました。
日没時刻を過ぎ、周囲は少しずつ暗くなっていきました。
高崎同様、歩く人が少ないと思ったのは気のせいだろうか…。
ゴール駅・前橋駅に着きました。
日影には、何日か前に降った雪が残っていました。
ホームは2面3線です。
前橋駅は日本鉄道の終着駅として開業しましたが、
現在地に移転してからは、途中駅のような格好になったようです。
高崎線に直通する電車をはじめ、前橋で折り返す電車はそれなりにありますが、
正直なところ、終着駅らしさはまったくありません。
今回の全駅間歩きだって、
前橋がゴールとかいうと、なんだか中途半端だなぁと思われてないか心配なんですが。
両毛線の高崎行き電車が入ってきました。
小山方面に向かう電車と交換したあと、電車は駅を後にしました。
自分は、この1本後の電車で前橋を後にしました。
1本後の電車も115系でした。
115系の座席といい、モーター音といい、やっぱり懐かしい…。
ちょっと前まで当たり前だったのに。
いったん高崎で下車して、
駅の物産館でお土産を買って帰りました。
自分用は、こちら。
峠の釜めし??
もう夕飯なんですか????
実はこれ、「峠の釜あいす」というアイスクリームなんです。
釜飯の派生商品と侮るなかれ。
このアイスにも、ちゃんと益子焼の釜が使われているんです。
さらに、上の写真でも分かるように、包み紙も本家そっくりのデザインです。
盛りつけだって、本家をイメージしているようです。
上の栗のような物体は見た目通りのマロンですが、
その隣にある椎茸っぽい物体は板チョコだったりします。
自分が高校生の時には話題に上ってたから、かれこれ15年以上続くロングラン商品です。
横川駅前の直営食堂でも売ってるので、釜飯と一緒に食べるのもアリだと思います。
前買ったときはカチコチで、なかなか食べられなかったんですけど、
今日は結構早く溶け始めてしまい、急いで食べる羽目になりました。
アイスをたいらげ一眠りしていると、
東京はもうすぐそこまで迫っていました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
(おわり)
2月6日(土) 歩行区間:本庄-前橋 天気:晴れ時々曇り 日出時刻/6:40 日没時刻/17:15
鉄道距離:28.8km 歩行距離:36.3km 総歩数:60,257歩 所要時間:10時間4分
東京(5:53発)=1820E=本庄(7:29着・7:36発)-4.4km-神保原(8:39着・8:50発)-5.0km-
-新町(9:51着・10:05発)-7.3km-倉賀野(11:35着・11:50発)-4.9km-高崎(12:53着・13:25発)-
-4.1km-高崎問屋町(14:17着・14:30発)-2.0km-井野(14:54着・15:05発)-3.9km-
-新前橋(15:51着・16:05発)-2.9km-群馬県庁(16:47着・17:15発)-1.7km-
-前橋(17:40着・18:03発)=466M=高崎(18:24着・18:47発)=1939E=東京(20:40着)
井野駅から前橋駅までのGPSログです(1/60,000)。
新前橋駅から前橋駅は、線路沿いに利根橋or平成大橋を渡るルートが最短ですが、
今回は群馬県庁と中心市街地を通過するルートを選びました。
群馬県庁の展望台は、土日も夜10時まで開放されています。
入場料はかからないので、前橋まできたら是非行ってみてください。
全行程のGPSログです(1/210,000)。
いよいよ高崎線が完成して、前橋まで来ました。
ここから先はアップダウンと闘うことになりそうです。