石勝線全駅間歩きダイジェスト 3日目(穂別稲里-ニニウ) | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
X(Twitter)アカウント:@Oaksky8


2日目からの続き

3日目・9月7日(月)
歩行区間:穂別稲里-ニニウ  天気:晴れ  日出時刻/5:00 日没時刻/17:58
鉄道距離:約18km  歩行距離:37.9km  総歩数:56,389歩  所要時間:9時間40分

穂別キャンプ場(7:05発)-5.4km-穂別ダム(8:02着・8:20発)-8.2km-
福山PA(9:52着・10:50発)-13.8km-名石PA(13:45着・14:15発)-4.2km-
赤岩青巌峡(15:05着・15:25発)-6.2km-
ニニウキャンプ場(16:45着)


3日目は朝5時半に目が覚めました。
出発まで余裕ありそうに見えますが、自炊(といってもインスタント)すると意外に時間がありません。
今日は歩く距離こそ昨日より短いですが、行程中に峠越えが2つもあります。
昨日よりも疲れることは間違いありません。

立ち寄る駅は…ありません(汗)。




まずは、国道274号で稲里の集落を目指しました。
樹海温泉、行きたかったよぉ~。




稲里からは、再び緩やかな上り坂が始まりました。
穂別ダムのダム湖に掛かる穂別大橋から1枚撮ってみました。



 
穂別大橋を越えると、本格的な峠越えが始まりました。
山の中を進んでいるはずなのに、意外と日陰がありません。

直射日光に苦しめられること30分あまり、峠の頂上が見えてきました。
峠の頂上で待ち構えていたトンネルの長さは1,441メートル。
意を決して、轟音地獄のトンネルに入りました。




峠を越えてたどりついた福山集落に、人が住んでいる気配はありませんでした。

集落内の休憩スペースで早めの昼食休憩をとりました。
全ては、次なる峠越えのため。



 
鵡川を渡ると、次の峠越えが始まりました。
さっきよりもキツイ坂道が、さっきよりも長く続きました。
おまけに日陰も少なく、気温まで上がるという四重苦に襲われました。




地獄の上り坂をたっぷり1時間歩き続けて、ようやく峠の頂上が近づいてきました。
ここからは長い長いトンネルが待っています。

でも、上り坂の地獄に比べれば、轟音と排気ガスの地獄なんて。



 
長いトンネルを一瞬抜けたところが穂高峠の頂上でした。
福山集落からここまで400メートル近く登りました。




約2kmの延長を誇る穂高トンネルを越え、占冠村に入りました。
日高峠にさしかかる手前で国道274号に別れを告げ、北に向かいました。




 しばらく進んだところで、赤褐色の奇岩群が目にとまりました。
赤い巨岩がゴロゴロ転がっているのには、ただただ驚くばかりです。



 
赤岩橋から見る鵡川の眺めも絶景です。

ここが赤岩青巌峡です。
ロッククライミングやラフティングのメッカとしても知られています。




今回は、ここからニニウへ寄り道しました。
ニニウはずっと行きたいと思っていた場所のひとつでした。




ニニウ地区にさしかかりました。
民家はありませんが、真っ直ぐ伸びる直線道路が往時の面影を残しています。

ニニウは早くから入殖が行われたにもかかわらず、長年「陸の孤島」といわれた地区でした。
そんなニニウの住民にとって鉄道の開通は悲願だったそうですが、
石勝線の開通を待たずして、全戸離農してしまったそうです。



 
3日目のゴール・ニニウキャンプ場に着きました。
「ニニウ駅」になるはずだった清風山信号場はここから1.5km先にあります。
諸処の理由で清風山信号場はパスしたんですけど、今頃になって強い後悔が…。


いつもなら、でっかい豆創って歩くのも一苦労という頃ですが、
今回は右足の小指に豆創った以外、目立ったダメージはありません。
5本指ソックスの効果は絶大です。

あ、ちなみに今日も風呂なしです。
20km先の温泉まで連れてってくれる人なんているわけないし…。

4日目へ続く



3日目全行程のGPSログです。
かつては、道道610号が鵡川に沿って福山とニニウの間を結んでいたそうですが、
現在は、その大部分が長期通行止めになっています。

道道610号が現役だった頃は、
反対に名石PA-赤岩青巌峡間が長期通行止めだったそうです。



 
3日目の標高データです。
ニニウ周辺で少し乱れがありますが、2つの峠が図にしっかり現れています。
穂高峠越えは、今回の全駅間歩きで一番キツイ峠越えでした。