(その4からの続き)
-小手指(16:25発)-狭山ヶ丘(16:56)-武蔵藤沢(17:19着・17:35発)-
-稲荷山公園(18:38)-入間市(19:02着)-
小手指(こてさし)駅に着きました。
西武線に直通する電車の行先になってることが多いので、
東京近辺に住んでいると、一度は聞いたことがある駅名ではないでしょうか。
駅の周囲は住宅地で、
見るからに「住宅地に立つ駅」然としているこの駅ですが、
なにげに特急以外の全ての電車が停車します。
ホームは2面4線です。
さてさて、ベンチに座って、久しぶりの休憩タイムです。
スマホの雨雲レーダーを見てみると呆然。
雨雲が次から次に押し寄せているではありませんか。
もちろん、当分雨が止む気配はありません。
自分が歩かない「雨予報」の日には雨降らないで、
自分が歩く「雨予報」の日にはしっかり雨降るなんて…。
こーいう話、去年の今頃にもしたような気が。
小手指駅の西には、池袋線の小手指車両基地があります。
なかなか中の様子が見えずにヤキモキさせられますが、
しばらく進むと、構内に留置されている電車が見渡せるようになります。
車両基地の西端から1枚。
本線は、写真右側の高台を通過しています。
狭山ヶ丘跨道橋をくぐって線路の反対側に抜けます。
しかし、この道がクセモノでした。
アンダークロスの入口には左右両側に歩道があるのですが、
跨道橋をくぐってくれるのは、右側の歩道だけなんです。
それを注意してくれる看板がどこにもないもんだから、
進行方向左側の歩道を歩いてしまい、入口まで戻るハメになりました。
「自転車は降りて通行しましょう」だけじゃなくて、そーいう注意も書いてほしいんですけど。
あとは線路に沿って狭山ヶ丘駅を目指します。
「狭山ヶ丘」という駅名は、なんとなく新駅っほい響きがしますが、
駅前付近に広がる商店街には、むしろ昔ながらの雰囲気が漂っています。
それもそのはず、この駅は1915年の武蔵野鉄道開業と同時に開業しているのです。
開業当初は違う駅名でしたが、1933年には現在の駅名に改められたそうです。
そのまま次の駅を目指します。
道幅が途中から極端に狭くなりました。
こんなんで両側から車が来るもんだから…。
さらに進むと、周囲の風景が変わりました。
歩道付きの広い道が次の駅まで続いていました。
武蔵藤沢駅に着きました。
駅舎もホームもリニューアルされていて、とても綺麗でした。
ホームは2面2線の相対式です。
気がつくと雨脚が弱くなっていました。
これなら傘を差さずに歩けると思ったのもつかの間、
雨雲レーダーを見てみると、相変わらず雨雲がうろうろしていました。
休憩している間に、雨脚も元気を取り戻してしまいました。
橋上駅舎を横断して東口に出ました。
区画整理が行われている西口とは違う世界のようでした。
住宅地をしばらく北へ進むと、またも別世界が現れました。
一面の茶畑です。
ここは、茶どころでも知られる狭山市です。
このあたりでは、畑といえば茶畑のようです。
途中で横切った県道の愛称も「茶つみ通り」というそうで。
さらに進むと、右手に入間基地の滑走路が見えてきました。
もっとも、基地側に歩道があるわけじゃないんで、そんなによく見えるわけではないですけど。
しばらく進んだところで踏切を渡ります。
西武線は、ここから次の駅まで、入間基地のオフリミットゾーンを通行します。
こちらはオフリミットゾーンを通れないので、迂回することになります。
踏切を越えると歩道が復活し、やがて住宅地に入ります。
この直線道路が地味に長かった…。
彩の森入間公園に寄り道してみました。
そりゃ本降りの雨じゃ、人影もまばらですよね。
公園を抜けてすぐ右側が入間基地の入口でした。
入間基地の一般開放イベントは、例年大勢の人で賑わうそうですが、
一般開放イベント以外でも、団体客を対象とした見学ツアーを行っているそうです。
柵越しに、基地内で展示している保存機が見えました。
さて、
ここから真っ直ぐ進んで団地を抜ければもう入間市駅なんですが、
残念ながら、次の駅は入間市駅ではありません。
ここが全駅間歩きのヤラシイところ。
基地の外縁に沿って歩くこと15分あまり。
ようやく西武線の踏切が見えてきました。
稲荷山公園駅に着きました。
ホームの池袋寄りは、入間基地の中に突っ込んでいます。
ちなみに、この駅は入間市ではなく、狭山市にあります。
そもそも、入間基地の9割は狭山市なんだとか。
今の感覚だと「狭山基地」と呼んだ方がいいんじゃないかと思ったりするのですが、
旧郡名や小地名だと「入間」らしいですし、難しいところですね。
次は入間市駅です。
さっき歩いた基地沿いの道を戻ってもたどり着けるのですが、
違う道を歩けるなら、違う道を歩いてみたいと思います。
線路沿いに少し歩いて、
緑のトンネルに覆われた坂道を下ります。
こんな道の先に駅があるのかと不安になるような小道を歩きます。
不安が心配に変わるころ、目の前に入間市駅が現れました。
すでにあたりは薄暗くなっていました。
ここまで来れば、ゴールまであと一踏ん張りです。
(その6へ続く)
小手指駅から入間市駅までのGPSログです(1/64,000)。
本文中でも触れたように、稲荷山公園駅周辺では線路が入間基地の中を通っているため、
歩行ルートは入間基地を西へ迂回するルートをとることになります。
西へ迂回するルートを進むと、稲荷山公園駅へ向かうよりも、
直接入間市駅へ向かう方が近くなってしまうのが恨めしいところです。