日光への道・番外編(東武鬼怒川線・野岩鉄道全駅間歩き) その3・龍王峡を抜けて川治温泉へ | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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  (その2からの続き

-新藤原(11:50発)-龍王峡(12:14着・13:09発)-川治温泉(15:01着)-

 


新藤原駅に着きました。
東武鬼怒川線の終着駅ですが、レールはそのまま野岩鉄道に直通しています。 

東武鉄道では有人駅で入場券を発売していますが、野岩鉄道でも入場券を発売しています。
金額は、東武線の駅でもある新藤原駅を除いて130円です(新藤原駅は140円)。
野岩鉄道の入場券は基本持ち帰り自由のようです。
 

 

 

ホームは2面3線です。

1番線は頭端式で、2~4番線が野岩鉄道と直通しています。

 




新藤原駅は東武鬼怒川線・野岩鉄道の起終点ということで、駅名標も2種類用意されています。
右側のものが今回初登場の野岩鉄道バージョンです。




ここから先は野岩鉄道の区間に入ります。
国道は、藤原の集落を縦断しながら、少しずつ高さを増していきます。

商店などが点在する道を歩くこと20分、龍王峡のレストハウス群が見えてきました。


 


龍王峡の入口には、数軒の食堂兼土産物店が並んでいます。
野岩鉄道の龍王峡駅はそのレストハウス群の一番奥にありました。

 

 



駅のホームは階段を下った谷間にあり、ホームの一部はトンネルの中に入っています。
 



ちょうどお昼を過ぎたので、ここで昼食を食べることにしました。
入ったお店は、レストハウス群の一番鬼怒川温泉寄りにあった「せんや」というお店。
ここで、日光の名物・湯葉がふんだんに使われている「湯葉そば(1,100円)」を注文してみました。
湯葉そばだけに、湯葉刺し、揚げ湯葉、巻き上げ湯葉と湯葉づくしのそばでした。
一気に食べてしまうのが惜しいくらいおいしかったです。

何の気なしにこのお店に入ったのですが、普段は結構な人気店らしいです。
今にも雨降りそうな悪天候が幸いしたみたいです。


 

ここまで来たからには、龍王峡を見ない手はありません。
ここから次の川治温泉駅までは、龍王峡の遊歩道を歩きたいと思います。 
また雨が降り出す前に歩ききってしまいたいところですが、うまくいくでしょうか。
 

つづら折れの遊歩道を下ると…


まず目に飛び込んできたのは、「虹見の滝」でした。
滝壺がわりと小さく、全体を撮しにくいのが玉に瑕ですが、水量は予想以上です。
晴れてれば、名前の通り、滝壺のあたりに虹が見えることでしょう。

 

 

 

 

龍王峡に架かる虹見橋から虹見の滝を撮ってみました。

 

 

 


虹見橋からは、龍王峡を一望することができます。
 

 

 

対岸に渡って、遊歩道をさらに奥へ進んでみました。


 


1kmほど北に進んだむささび橋から、もう一回撮影してみました。
ここから撮影した写真が、よく「龍王峡」の写真として使われるんだそうです。
虹見橋で見た時よりも、切り立った渓谷風景になっています。




むささび橋から遊歩道で龍王峡駅に戻ることもできますが、今回はさらに先に進みます。
このあたりの遊歩道は必ずしもしっかり整備されているわけではなく、
今日のような雨がちらつくような日はとても滑りやすくなっています。
 

 
 

むささび橋から30~40分ほど歩くと、水力発電所のアプローチ道路と合流しました。
久しぶりの舗装道路は、本当に歩きやすいです。


ところが…
 
 
 

ジーザス!!
どの地図にも載ってる道路が廃道になっています。
ご丁寧にもアスファルトを剥いで土をかぶせ、植樹までされています。
どうりで、遊歩道の散策案内や道しるべには、「廃道」を迂回するルートと距離が掲載されていたわけですね。納得。

でも、迂回すると1km以上余計に歩くことになるし、どうしようかな。
見た感じ、廃道っていっても何となく歩けそうな感じだし…。


 


廃道の先に何があるか分からないので、ここは諦めて迂回することにします。
もう一回鬼怒川を渡り、ほとんど車通りの無い舗装道路を川治温泉方面に向かいます。
途中3つのトンネルをくぐりますが、トンネルに照明はありません。
少し長いトンネルもあるので、明かりが欲しいところです。

 

 

迂回ルートの沿道からも、鬼怒川の渓谷を目にすることができます。
いつの間にか、ずいぶん山奥に来てしまったような感じです。


 

さらにしばらく歩くと、川治の集落が見えてきます。
川治温泉駅への道しるべに沿って歩くと、小網ダムにさしかかります。
ダム湖は静かにその姿をたたえ、奥の山々には幻想的なもやがかかっていました。

小網ダムを越えると、川治温泉駅はすぐそこです。

 
 

川治温泉駅に着きました。
ホームのある高架の下には、しっかりとした山小屋風の駅舎が建てられています。
今日の全駅間歩きは、もう少し続きます。

その4へ続く


 

新藤原駅から川治温泉駅までのGPSログです。
龍王峡から川治温泉にかけては、未舗装の遊歩道を歩いたため、
歩く速度は時速2~3km程度まで落ち込んでいました。

ちなみに、この地図にも、例の「廃道になった道路」はちゃんと載っています。
発電所の上から国道に向かって伸びている灰色の細い道がそれです。
しっかりとしてそうな道が散策ルートから外れているのには、やっぱりそれなりの訳があるようです。