みなさん 本年もよろしくお願いいたします。
普通なら あけましておめでとう というところですが
門松は
冥土の旅の一里塚
めでたくもあり
めでたくもなし
一休の歌のとおり限られた人生を見つめて
悔いない一年にいたしましょう。
こんなことを聞きました
奈良県に有名なポックリ寺がある。大阪のある婦人会の人たちが、観光でそこを訪れた際、長患いで家族に迷
惑をかけたり、苦しんだりせず、ポックリ死ねますようにと祈願した▼
ところが“霊験あらたか”というか、3日後、その中の一人が本当にポックリ死んでしまった。こうなるとあのポックリ
寺は、ただの言い伝えでない、本当なんだという話になり、それからというもの「今度はあんたの番だ」「いやあん
たこそ、あんなに真剣に頼んでおったじゃないか」と、ゴリヤクのなすり合いまで始まった▼
頭痛がしたり、原因不明の腹痛にでもなろうものならさあ大変で「いよいよ自分の番が来たか」と皆、戦々恐々とし
始めたという。そこでまた、婦人会で集まってポックリ寺へ行き、この前の祈願はどうか取り下げ願いますと、前よ
り真剣に頼み始めたのだそうな▼
ポックリ死ねたらええなあ、と考えている「死」は怖くはないが、実地の死ではそうはいかない。肉体的な苦痛はな
くても、死自体の重圧に、心は七転八倒させられるのである。