◆花の話・起承転結 第一話・その1 | 花農家オーク・リーフの栽培日記「はなやなはなし」

花農家オーク・リーフの栽培日記「はなやなはなし」

ここは房総半島のほぼ中央部、千葉県長柄町(ながらまち)。鉢花栽培農家「オーク・リーフ」が日々、花の世話に追われる毎日を綴った栽培日記…




起 突然ですが、身の回りの植物についてちょっと質問します。子供の頃に見たおなじみの雑草、たとえばススキ、ペンペン草、ネコジャラシ、タンポポなど、大人になっても同じ姿のままですね。それはどうしてでしょう?「答えは簡単、親から子へ同じ遺伝子がそっくり受け継がれていくからでしょう。」、ピンポンー!、と云いたい所ですが、そんなに単純な話でもなさそうに思います。というのは私はこの農場で20年、種を採っては播き、採っては播きを繰り返すうちに、ある事に気付いたからです。つまり親から子へのコピーは、実はそんなに正確ものではないと云う事なんです。

イラスト5

承 話は植物についてのみと限定しますが、私が種を播いて多くの苗を育てていると、親とは違う姿のものをしばしば見かけます。ほかに、花の匂いや根の伸び具合、出来た種の発芽力などの、外見では分からない違いもきっとあるでしょう。つまり親から子へのコピーが完璧に行われていないと云う事になりませんか。それなら道端のペンペン草の姿は、昔とちっとも変らないのはなぜでしょうか。それは、そのペンペン草の「育ての親」、つまり彼らを育てた道端の環境が、昔と変わっていないからなのです。時々生まれる、どこか親と違うつまり「不肖の子」たちは、「育ての親」の育て方に合わなければ生き延びていくことが出来ません。その育て方は、人間の親よりずっと厳しいに違いないでしょう、だって甘やかしなんてありえません、親の教育方針にそぐわない子は容赦なく淘汰されるしかないのです。 

なんだかシビアーな話になって来そうですが、今日の所はここまでと云う事で。
次回の「転・結」をお楽しみに…

続きはオーク・リーフの園芸広場「花の話・起承転結」をご覧ください。


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