J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタ・パルティータ
神尾真由子(ヴァイオリン) ストラディヴァリウス1731年(Rubinoff)
録音2020年6月 ステレオ・セッション録音 1SACD Hybrid
録音場所 東京、浜離宮朝日ホール
収録曲
パルティータ ロ短調 BWV.1002
パルティータ ニ短調 BWV.1004
パルティータ ホ長調 BWV.1006
今回は無伴奏ヴァイオリンソナタ・パルティータからパルティータ3曲を録音されているが、ソナタ3曲も早く聴きたいものだ。BWV.1004に有名なシャコンヌが含まれている。
録音はかなりの近接録音で神尾らしい時には美しく時には激しい芯の通った音がとらえられている。
ソロ楽器の録音においてはこの録音のように目の前で演奏しているかのようなものと、ホールで少し間接音も入れて演奏会で聴いているかのようなものが有る。私は演奏者自身の聴いている音は前者でありその方が演奏者の意図を直接的に表しているのではないか、と思う。(勿論、オーケストラや室内楽などでは全く異なる考えがあるが)
演奏はもはや円熟の域に入ってきたかのごとく確信を持った演奏で、バッハ独特のフレージングやアーティキュレーションは共感できるもの。例えばシャコンヌで数十種類の演奏を比較してみても奇をてらわない堂々たる表現は群を抜いていると感じる。



















