日本生殖医学会学で発表しました | 医療法人オーク会 不妊ブログ|体外受精、卵子凍結など生殖補助医療を専門に診療しています

日本生殖医学会学で発表しました

医師の苅田です。

11月3日から2日間にわたって、第61回日本生殖医学会学術講演会が
行われ、発表させて頂きました。

演題は「融解胚移植におけるプレマリンとエストロジェルでの生児
獲得率の差異」についてです。どのエストロゲン製剤が妊娠に結び
つきやすいかを検討したものです。

今回はプレマリンという以前からある飲むタイプのエストロゲン製剤
とエストロジェルという比較的新しい塗るタイプのエストロゲン製剤
で妊娠率、生児獲得率を比較しました。結果はエストロジェルの方が
妊娠率、生児獲得率ともに高かったのです。

また、内膜厚はプレマリンの方が厚かったのですが、血液中のエスト
ロゲン濃度はエストロジェルのほうが高い結果になりました。すなわち、
内膜厚よりも血中濃度が高いことのほうが、妊娠率、生児獲得率に影響を
与えているのではないかという結論に達したのです。

エストロゲン製剤にだけ注目した結果で妊娠率や生児獲得率に差がでた
というのはプロゲステロン製剤に注目があるなかで興味深く注目すべき
ことではないかと思います。

今後も関連について報告があればブログで報告させていただきます。