あたしの中には、
ミチコとハッチンが共存する。
何もかも自分でやる、
何も恐れない
傍若無人
勝手気まま
もちろん我侭
口も悪いし、
ガラも悪い、
でも、
踏み出せない、
はみ出せない
平和主義
逃げてるだけ
思うだけ
悲しむだけ
期待するけど
動く気はない
どっちが本当のあたしかと聴かれれば
それはどちらも私であって、
同じ状況に置かれたとして、
正反対を選ぶミチコとハッチンは
今どちらが起きているかで状況が変わる。
今は
立ち止まってる
何もする気がしない
ハッチンで、
ミチコが淡々とそんなあたしを見ている。
ほら今にも壊したくて
機関銃を片手に
窓枠に片足をかけている。
人を殺してもどうでもいい
ミチコが今にも飛び出しそうだ。