柳亭市馬「たらちね」 | おあいそ。煮

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超新人の放送作家(漫才やコント・落語も書きます)でございます。
好物は、皆の笑顔と金魚です。あと、砂肝。

これまた

超有名な噺のひとつ。


「たらちね」




柳亭市馬師匠の「たらちね」を

TV配信で観ました。




さっき

「一日一回落語を」

と申しましたけれど、


一日一回じゃあ

今配信されているもんを

全て観きれないなって気づいたんで


本日二本目。



『くだらないものに価値を見出して

商売をしようというもの』

落語、

とおっしゃる市馬師匠。


お笑いってほんとそれですね。

だからこそ、好きなんですけど。


あってもなくてもいい商売が、

ずっと続くのは、

あってもなくてもよくないからなんだと思います。





長屋の大家さんが

ひとりの男に

一つの縁談を紹介した。


嫁となる女は大変器量のいい女だが、

ただ一つの欠点は、

言葉が丁寧すぎること。


この丁寧がとんでもないレベルで丁寧で、

古語の書き言葉でしゃべられるから大変。

ガサツな男には一切通じず、

勘違いの嵐。


女の話方のせいで巻き起こる

ダジャレ満載のドタバタの噺です。





細かい笑いどころが沢山、

大きな笑いどころもちょこちょこあって、

とても楽しく観れました。



ただ、

古語がある程度わかっていないと、

笑いは半減してしまう噺でしょうか。


私は大学時代に古典に漬かっておりましたので、

離れて久しい現在も、

ある程度は意味がわかるもんですが、


触れる機会のない方には

サゲなんて一番

どこで落ちたのかも

分かりにくいのではないかと思いました。



古典落語を楽しむには、

ある程度の教養も必要ということなんですね。


でも、

古典落語とはいえ、

洒落を面白いと思う感性は

昔も現代も変わりなく、

笑いの種類としては

とても分かりやすい噺だなと思いました。



例えや洒落をうまく使って、

気持ちよくなる噺を書いてみたいです。

でもそれって

なかなか頭良くないとできないって話。


大変だぁ。