次は買ってからの経験についてです。


 高い買い物ですし、リスクは付き物ですが得たものも多かったと思います。一番の収穫は自動車社会が空想でも他人事でもなく現実になったということです。


・予算が精緻になった

 駐車場の家賃は私の住む地域では決して安くなく、保険と税金や日々のガソリンに有料道路代と考えると馬鹿になりません。危機感を感じると支出を絞りたがるのが人間です。しかし一方で絞ってはだめで戦略的に支出していかなければならない分野もあります。

 ここで経営資源の配分という作業が登場します。これこそが予算です。結局何に月いくら使うのかを決めるのです。このためにはまず支出を行動別に洗いだせないと話になりません。活動別のコストの洗い出しの後固定費と裁量で変えられるものを分けて、あとはときに目をつむりながら数字を入れていくのです。年間を決めて月次へ案分するとやりやすかったです。内部統制なんかの仕事でお目に係る予算に親しみがわきました。

 そして最終的に現金保有枠とカード枠など支出別に分析し、実際に現金保有枠のみ持つようにしました。今後、予算は修正を加えて保有額も変更していくのだと思います。


・少しくらいというのでは済まない

 こういう表現で適切なのかわかりませんが、街で人と少しぶつかってもすみませんと言ってすぐ去るかひどいときは何の声もなく去っていくのが世の中です。しかしこれが車道になると大違いです。

 ドアミラーを右折レーンでかすってしまったところ、相手の車の持ち主の方は激怒して出てこられました。幸いお互いのドアミラーに傷一つなく、事故にすることなく許していただけましたが、ドライバーに少しくらいいいだろうとか許容の考えは通用しません。今回の場合、大きな交差点そばで停車していた相手の方もいかがなものかと思いましたが、まずそんなことは言わなかったことと、実際に傷が一つもなかったことが救いになりました。

 人体が歩道で接触しても警察を呼ぶという選択肢はほとんどありえませんが、車になると当たるのはもちろんのことで、こすっても事件です。これは自動車社会が歩道社会と決定的に異なるところで、自動車の方が破壊力があるからです。

 もう今回のようなラッキーはありません。ハンドルを持つ限り人様に迷惑をかけまいと誓わないといけないのです。細かな操作をして器用に運転するなどリスクに比べれば全く不要なことです。一方今回のように徐行していたからダメージが最小限で済んだということも覚えておかなければなりません。

 これを機に車に乗っているときにかかわらずいつでも「少しくらい」という甘えは見直そうと思いました。逆に人との道での接触も傷はつかないかもしれませんが、お互い不快ですので避けるべきですしもう少し気にするべきとも思いました。


・ドライブが思いのほか楽しい

 これは言わずもがな。車幅の感覚も研ぎ澄まされてきたのでこれからです。



 新人時代、信金の自己査定にアサインされて、どこぞの支店長とバトルになったという思い出があります。監査の形式は一対多のヒアリング形式でこちらは一人で話さなければなりません。そんな中新人には荷の重い際どい案件が当たってしまいました。

 確か、「それでどうやって利益が出るんですか」と「社長は大変先見の明あるお方です」の水掛け論だったと思います。向こうは途中から本店の偉いさんがヒートアップして介入してきてそのとき助けてくれた現場主任の方に久々に会いました。

 助けてくれた後、水掛け論を繰り広げ人の話も聞かないお前は何様だと怒られましたがお前は人の気持ちのわかるやつだから頑張れよみたいなことを言われて、当時は山のように大きな人だと思いました。しばらくの間力の差のあまりすくむ感じだったのですが、五年経って普通に接することのできた自分に少し感激です。山じゃなくてちゃんと普通の人に見えました。

 時がたち少しは成長したようです。
 
 当時、同期の仲間内でちょっとした伝説になりかなりからかわれましたが、いい思い出です。もうあのときの仲良かった面子は散り散りですので。

 貯金の大敵とかリスクしかないとか散々な評判な自動車を購入しました。もう5年以上思っていたことなのでまさに念願でもあります。目的はドライブを楽しむことと休日出勤への意欲を高めること(笑)です。

 購入へのプロセスで以下の経験は人生の肥やしになったと思います。


・値決め交渉する経験

 どこまでオプションを付けるか、いくらまで値引きしてくれたら良しと思うか。この辺の折り合いをつけるのはモノとお金を一対一で考えていく良い経験になりました。その中で冷静に自分に必要なものと不要なものを選別するのです。少しの差で数万円動きます。何を目的に買うのか自覚していることが非常に重要でした。生活に必須というわけでもないのにあまりチープにすると、何のために車をわざわざ買うのかもわかりませんし。


・大金を支払う経験

 数百万円支払う経験等そうはありません。固定資産を買う時くらいだと思います。数百万円は自分の貯金に照らしてとても僅少とは言えませんので、「意思決定」が必要になります。意志決定までに商談は数回ありましたのでその間に葛藤が繰り広げられます。何のために買うのか、それに対していくらなら払うのか。そして忘れてはいけないのがアフターコストの見積もりです。買った後生きていけないと敗北です。

 自分でお金を動かす経験はしびれるものでした。


・駐車場の管理人との交渉

 個人管理の駐車場を契約するときは月いくらかこちらから聞くことになるので、そこでまた「いくら」というのをイメージしておくのがポイントです。特に先に満車のところにあえて電話して月額だけ聞いておくと相場観が分かってきて、空いている場所に連絡する際に「いくらならいいんだけどな」とか言えるのです。無理なら他を探すまでです。

 またここでも賃料以外請求されるリスクがあるのですが何に対してお金を払うのか冷静でないといけません。例えば車庫証明の申請書にサインするだけで手数料とかいって一月分くらいの支払いが要求されることがありますが、仲介業者が大家さんからサインもらってくれるとか、車庫証明を警察からもらってくれるわけではないので、そのサインの対価を支払う義理はないと思ったのです。

 なのでその手数料が必要なら他にすると告げたところ、納得してサインに対する手数料の請求はなくなりました。ただし個人対個人ですので相手をよく見て圧倒的に誠実な態度で接することが前提条件です。好かれたら勝ちなんだと思いました。受け継いだ土地なので売るに売れないなどで駐車場している程度であまり利益至上主義でガレージ経営しているとも限らないのです。



 九月頭くらいから意識しだした付加価値の高いことに時間を使うというのが段々日々の業務に落とし込めるようになってきました。

 1.目的を定めて作業手順や成果物のデザインをする。
  2.成果物を作る。
  3.成果物を見直す。

 2にはPCでファイル作成することや質問、文書の閲覧などの動作も入ります。とにかく目的設定と結果の見直しに全力を尽くすということです。見直しの際にはノイズを徹底的に除去するのが重要です。監査調書に限らずちょっとした企画だったり、課題への対応だったりと応用もききます。

 考える時間など作業以外の時間に工数を費やしているのはどうも周りは好かんようですが、削るわけにはいけない業務です。見つからないようにしてでもやらないといけないと思っています。

 なぜ、予習とかで残っていると「無理せず帰り」などと諸先輩方は後輩に悪魔の囁きをするのかは理解に苦しむところです。単純作業は夜でもお構いなしに押し付けるくせに笑。日々の工夫が必ず疲弊や非効率を減らすことになるのは間違いないと確信しています。なので私は作業前後に時間を使う習慣をつけるよう後輩を教育するようにしています。

 ただ単に言われて手を動かすだけでなく、問題意識や目的意識を持って手を動かさないと個人レベルの成長はありえません。そうして皆が成長することが最大の効率化と思うのですが、これいかに。もう少し成果が目に見えるようになってきたら主張しようと思います。

 列車事故が続き、赤字を垂れ流しても以下のようなカラクリで損失補填されているそうです。

 

 JR北海道、赤字300億でも倒産しないカラクリとは


 国鉄民営化の際に提供された「経営安定化基金」と呼ばれる資金を保有しているからである。現在、同社はこの基金の運用益である300億円を赤字補填に回すことで、何とか経営を維持している。つまりJR北海道の収益の半分近くはファンドの運用益なのだ。

だがこの運用益にも問題がある。2013年3月期の基金の総額は約7300億円。だがこの基金からの運用益は300億円あり、4.1%もの高利回りで運用されている。この超低金利時代に4%の運用などどう逆立ちしても無理である。

 このカラクリは、実質的な国庫補填にある。安定化基金の多くは、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に貸し付けられており、この貸し付けについては4%近い特別な高金利となっている(他の民間からの借り入れは1%以下)。つまり、この独法に対する貸し付けは事実上のJR北海道救済資金であり、当該独法の性質上、最終的には国の特別会計が負担していることと同じになる。


 JR北海道は非上場ですが、ネット上で会社法に基づく決算公告が閲覧できます。それによると総資産1.2兆円のうち7300億円程度が「経営安定化基金」で確かに営業赤字はその運用益で補填されています。前期はそれでも最終赤字だったので補填されて黒字になっている今期はこれでもマシな結果なようです。