一生懸命やろうと思うと自分のこだわっているところをないがしろにしている人を見るにつれ腹が立ちます。

 しかしあいつをどうすれば治せるのかとか思ったところでそれは他人の問題なので治りません。よほどのことなら手助けくらいはした方がいいのですが。

 例えば、昼から現場にいった後輩にいって一時間もしないうちに監査ファイルを送ってほしいと言われたとき。私が暇だと思っているのだろうか。手ぶらでいったい何をしに行ったのだろうか。疑問はつきません。遅くまで頑張ってるからねなどと優しい言葉をかけられているようですが、手ぶらでいくから遅くまでかかるんではないのでしょうか。

 またこの検討やってないと思うんですけどなどと、背景の理解やそれをしないことによるリスクもあきらかにせず、どや顔で質問してくる輩。なぜ君は考えないのか。単純作業専門のバイトか。一応プロだろ。休日にわざわざメールしてくるな、ボケ。
 賢人は当たり前のことを堂々と質問するものだと言いますが、まったく次元の違う話です。これはただ不安を取り除きたい自分の責任ではないことを明らかにしたいといった類いの趣旨の質問です。賢人の質問にはもっと明確で本質的な意図があります。

 このような負の思考の連鎖に自分の時間を費やしてはいけません。このような醜態、自分のことを棚にあげて批判するつもりはなく致し方ない部分もあるのですが、こういう態度を当然と思っている学習能力のなさはプロとして許されざることです。
 
 ご自身の職業を自問していただきたい。
 本を読む本という少しシュールな本を読んでいたのですが、その本によると自分の成長にあわせて読むたびに発見がある本、何度も読まないとわからない本こそ読むべき本だというようなことが書いていました。

 一度読んで終わる本ではダメなんだと。

 本だけでなく絵もそうです。一度見てしばらくしてまた見ると思ったより多くの色彩が使われていることに気付きます。花瓶に緑がついていると思ったらこれはコップにいれているのでおそらく透けていてほのかに緑がかって見えるのです。実はとんでもない数の色が繊細に使われているのです。



 人間もそうです。何度も話して触れ合ううちにその人の深みや味わいというのもわかってくるものです。もちろん受けとる側が何らかのメッセージを受け取る器がなかったら何度読んでも見ても話しても何もわかりません。
 
 メールのせいでそんな機会も減ったねと祖母が言っていました。
 早さこそ求められていることで、量こそがすべてで、終わらないと始まらない。私にとってのそういう日々は終焉しました。

 量産してもクオリティが低いくらいならしない方がまし。このような思想で品質の高い成果物を出すということが求められるようになってきました。このことは大変光栄なことであると共に負けると終わりであることも意味します。たとえさっとやっといてなどといい加減な依頼をされても全精力で要求を上回ると喜んでもらえるものです。

 突貫でも突貫なりに見せるクオリティ。

 何がクオリティか。それはケースによるのですが、いかなるケースでもクオリティを保つにはモラルが不可欠です。マニュアルや管理するだけでは要件を満たすというのが限界であり、自発的な熱がないと真のクオリティは保てません。

 モラルを保って自発的に熱狂するためには歴史的背景を知り、取り組む課題の意義を深く考え咀嚼することが近道になります。責任感や根性論では深みは出ません。最近いろんな人を見て、また自分の気持ちの浮き沈みと作業の質の相関関係を見てそのような考えに至りました。

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IT部門での同士と一緒に仕事をするのは今日が最後で、来期からその同士は海外にいくので色々セキュリティの基礎を教えてくれた感謝の意を込めて送別飲みに行ってました。

 実際は同士などというにはおこがましく部門のエースでかたや私は新参者の雑魚という悲しい現実もあります。

 運悪くエース級のスタッフ、シニア、マネージャーと当たることが多いのですが共通していることは説明が早くて明確ということです。一般に公開企業では透明性の高い開示をしている方が優秀と言われますが、人も同じなのかもしれません。
 必ずしも圧倒的な能力の高さがあるわけではありませんが、あっという間に聖域を築きそこをベースにどんどん領域を広げていきます。

 そして必ずしも仕事に没頭するタイプとは限らない。良くか悪くか我がないのです。代わりに相手を気持ちよくしゃべらせる特殊能力を持っているのです。これは組織のなかで人と人の間で働く上で最も重要なスキルのひとつと言えるでしょう。
 さらに言うと不純な動機で頑張っているケースが多く思想がぶっとんでいることも多い。
 
 よくもまあお互い中身のない会話をこんな時間までできたもんです。そんなにエース級ばかりと競わせるなよ、と悲痛な叫びをあげつつもやはり彼らは面白いです。IT部門とは私は2年契約なのでITエースから学んだITコントロールの基礎その他を来シーズンもいかしていきたいものです。

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 前年から工数見積もりが減ったからある程度裁量で効率的にすればいいのかと思ったら大間違い。そんなときに限ってとても詳細な検討をするよう怒られることがあります。

 依頼を受けたときに自発的に本気になることが今求められています。

「報酬単価さらに下がる可能性」小川・日本公認会計士協会近畿会会長
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/130401/wec13040117290008-n1.htm

 今後も予算が増えることはなさそうです。一方で工数が増えることは必至です。政治力がない。営業力がない。会計士とは聖人君子か。人のせい世の中のせいにするのは簡単なことかもしれませんが、今必要なことは依頼主の不合理さや金払いの悪さを突き上げるのではなく一度受けた依頼は全精力をかけて一つずつ積み上げていくという姿勢なのだと思います。

 ザ根性論ですが、モラルのない会計士は会計士でなくてもよいのだと思います。モラルを持った自発的な積み上げこそいつしかブランドであり歴史になるのだと思います。


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