繁忙期開幕です。今週はさっとウォーミングアップ等と思っていましたが、いきなりきつかったです。そして来週からはおなじみのクライアントで本番です。きついところが先だったので逆に楽かもしれません。


 調子が上がってきた状態でふと最近の監査部門事情を見渡してみるとなかなか良くなっているのではないかという印象を持っています。


 品質管理の目はいっそう厳しくなりチェックリストは膨大に増えたのですが、去年の繰り越しが通用しないのは我々未熟者には実は重要なチャンスで、繰り越しておいてくれたらいいからちゃっと見ておいてなどと言われてしまえばやりがいも進歩もありません。

 項目潰しのためとはいえ新鮮なアプローチや新事実の発覚などなかなか有意義な一面もあります。

 また、人の異動で残った人は意欲が強かったり、きっちり細かいことを合わせるのが好きだったりする人に偏っていてある意味規律ができているように見えます。ずるしよう、楽しようなどという考えでは今は即座に淘汰されるでしょう。
 
 このような事情になってきますと、判断するためには可能な限り多くの監査証拠を収集しようとの意識が芽生え、過去の水準の監査では知り得なかったことがわかり経験値という副産物が手に入ります。監査していた会計士に求められるのは監査でしか知り得ない経験だと思いますので、より深い考察をできる機会と質の高い監査証拠に触れ合う機会は給料以上に価値のあるものかもしれないと思っています。

 実際のところ、マネージャーじゃないし終わらせることばかり考えないで、徹底的に会社からクレーム来るくらい証拠集めに奔走してもいいのではないかとさえ思っています。もちろん周囲を不快にさせないようコミュニケーションは必須ですが。
 今日からはスーパーグローバル企業の監査の助っ人参戦です。
 助っ人には冷たく名刺交換もさせてくれないと聞いてビビっていたのですが、なかなか人情派な会社でちょっと好きです。

 一度助っ人ではなく全力で戦ってみたいという闘志すらわきます。
 キャッシュが割り当てなどあくびが出るわなどと思っていましたが、フローを追うとなかなか面白いです。
 
 スーパーグローバル企業ともなると、紆余曲折一年間色々あるんですねえ。そういった目線でキャッシュを検討できるのも取引が莫大にあるスーパーグローバル企業ならではです。

 もちろん他にきつい割当も今週あるうえ、メールや電話での妨害もあるのですが、スーパーグローバル企業でスケールを体感です。去年は世界中の子会社分析で世界旅行気分でした。

 そして来週からはメイン担当会社の国内子会社を順番に行脚してやっつけていく短期決戦の連戦です。固定資産のようなボリューム多い科目を一週間なんて飽きっぽい私にはもはや無理なのでこれはありがたいです。

 期末監査は辛いのですが色んな会社の数字をガチンコで追える点なかなか楽しいものです。もっとも、それも最近品質管理の色濃い諸先輩方の後出しじゃんけんレビューまでの話ですが笑

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 今週は助っ人で手強い会社の監査を2社手伝っていますが、そんな中でも夜中にお構いなしで別会社の経理部長から会計処理の相談電話が飛んできます。

 最近気づいたのですが、別に私が調べて答えを出すことを求めているわけではないんですね。既に経理部長はググっているのですよ。そして自分なりに答えを持っているのです。私はただ話を聞き、促せばそれでいいのです。

 少々お待ちください。調べてから折り返しますなどという回答は求めていないのです。もちろん話しきったあとでお互いに疑問が残った場合は、全力で事後調査をするのですが、大半は原則にしたがって事実を聞き出していけば会計処理など答えは引き出せるものです。ビビってうまく聞けないのがいかんのです。そんな基準知らないとか思うからいかんのです。

 そういうわけでいちいち答えなど聞いていない点、少し女子っぽいななどと思ったのでした。男女あまり関係ないか。

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 監査チームというのにも強いチームと弱いチームがあるように思います。強いチームでは期末監査初日からやることがフィックスしていて弱いチームでは初日から徐々に具体的なことが決まっていきます。

 極端な例は少ないのかもしれませんが、チームの強弱は事前にどこまで具体的なところを詰められているのかによって決まるのだと思います。
 ただ、そのチーム事情はさておいて個人で自分の作業目的と具体的な手続きを想定していくことが重要です。チーム事情など事務所の都合なので個人のやることに変わりはありません。

 もう一つの気付き、得てして弱いチームの監査調書には数枚先輩の残した趣旨のわからん調書があります。細かいと評される人物の成果物であることが多いです。後にこのようなものはもしかすると非常に示唆に富んだ検討だったとしても消えます。
 強いチームには必ずといっていいほど細かいと評される人物はいるのですが、趣旨のわからん調書はありません。それは細かいと評される人物の意見を事前に取捨選択する場があるからです。

 しかしこのような差も細かいと評される人が自らなぜそう細かいことを思ったのかリスクや目的をインチャージ以上と共有するか調書にかいておくかで弱いチームにも気付きをもたらすことができます。
 
 まとめ。
 チームとしても個人としても事前により具体的な想定を行う。
 細かいと評される人で終わらないために常にややオーバー気味にリスクや必要な手続きの趣旨を伝える。チームとしてはそれを吸い上げる習慣を持つ。

 こんな当たり前のことに今さら気付き悲しくなりました。
 ちなみにこのようなことを書く趣旨は私自身の個の力向上計画の一環です。組織のせいにしては始まらない。そうでないと組織にいる時間がもったいない。
 本日ちらっと事務所で準備をしてから同期と行きつけの焼肉屋で決起集会です。期末監査の決起集会もあれですが、結論としてもっと主体的な会計士になろうと。マニュアルや上司の言いなりではダメなんだと。

 何か久しぶりに暑く激論した集会でした。

 実務的な話ではやはり内部統制監査とは何なのかという話。
 導入当初の先輩達は「俺たちはここまでやった後は後輩たち、精度を上げていってくれ。」と思い後輩たちは「先輩方のいい加減な導入の弊害を受けているこれはなぜ不備じゃないのか。今さら見解は変えられない。」という構図が稀にあるそうです。

 私はPCAOBがいつ検査に来るやもしれぬジョブでしか内部統制というのは見たことがなく、監査人が直接本気で監査するので判定などこちらの担当者が変わったら一気に引っくり返るとか毎年やるもんで逆に苦労することが多いです。J-SOXは監査室とがっぷり四つなので変えるというのは大変なんですかね。

 会社の環境も社会が監査に求めるレベルも特に昨今よく変わるのでいかに変わった点を押さえて主張し最後まで貫くかが問題なのですが、一つ判断が変わるとあらゆる箇所に影響して予期せぬ不調和が起きるんですよね。なかなか監査実務も奥深く難しいのです。私個人は各論非管理主義なので各論の管理行為が増えると残念に思ってしまう点もまた難しいところです。

 管理はいかんとかおっしゃっていた未来工業という会社のJ-SOXってどんな感じなのでしょう。統制環境を観察しただけで内部統制有効という合理的な説明ができてしまうほどの心証が得られるのでしょうか。

 話はそれましたが明日からシーズン開幕です。マニュアルと上司の指示に押し潰されて受け身になることなく主体的にシバいていく気持ちで取り組みたいです。
 技術的な面としては監査のルーツはロジックであり、ビジネスを会計基準でどう表現すべきかを個別に説明する必要があり、各手続きの目的意識をはっきり自覚すること。
 環境面としては監査のレベルは去年以上の要求になり事務所としてはチェックリストの増加で対応してきてその穴埋め対応をする空気が漂うところを無視し、あくまでより論理的な調書作成をする。穴埋めを求めるくせに突貫的穴埋め対応をしたら激昂される。最初から甘いこと言わないでロジカルに全力で考えてかつチェックリストも埋めて補完せよと緊張感のある指示しろよ笑
 健康面としてはよく寝る、失敗したりピンチになったりしたらしっかり間をとりリカバリする。自分の作業の秩序を損なわない。負の思考循環、メンタルロスはなるべく短期化。
 最後に、どれだけ不合理でフェアな要求じゃなかろうが、癇に障ることを言われようが、邪魔されようが、引き受けた瞬間から自分の仕事であることを忘れない。阻害要因は他人の問題なので踏み入れないことです。

 以上宣誓でした。