昨日書いた有事について教えてくださった経理課長は今の担当者に危機感がない点をしきりに強調されておられました。
しかし危機感など残念ながらデフォルトで誰もが兼ね備えているものではなくて、何か大問題に自ら直面する、あるいは身近な人が直面しているのを目の当たりにするなど、危機的状況を体感しないとわからないものです。
私たちの仕事でも、よく温度感のわからぬ言葉やメールで作業依頼されて、あまりリスクないのかなとか思うと思わぬ重要手続きであるということがあり、何だか経理課長のお言葉に胸が痛む思いでありました。
一方で、担当者の危機感というのはいかなるマニュアルでも引き継ぎ不能なのが実態だと思われます。よく心ない(というと失礼ですが)会計士が安易にチェックリストはないのですか(自分の監査調書書きやすいからだろ)などといってコントロールの文書化を勧めますが、そんな冷たい内部統制より自分の位置付けの重要性を語る熱さに安心するということもあります。
会社の人から温もりを感じる場合、概して統制環境は優れていると結論付けることができるのだと思います。業務の温度の引き継ぎもできていると思われるからです。何かきっかけがないと人の熱さはわからないと思われますが、それがわかるとそこには確かな何らかの感動はあります。決して簡単なこととは思いませんが。
意思疏通ができないときにはお互いの思い描く理想像は極端な場合真逆になるので、形式的な引き継ぎ以上のものがないと厳しいのです。結局人が人に伝えないと何もわからないのだと思います。
でもなんだかんだ、一般論が問題なのでなく個人的に最近温度を感じるやり取りが少ないのでこんなこと思うのだろうというのが一番の問題です。業務のマニュアルかが進み、ググれば何でも教えてくれるこの世の中、つながりを仕事で感じるというのはとても貴重なことなのかもしれません。