パートナーが主任に一言。
「このチームは分析がもうひとつだ。」
 たまにしか来ないくせに貴様に何がわかると現場が一瞬凍ったのちに加えてもう一言。
「それは会社が分析してないからか。」

 考えてみれば会社がきちっと会計処理して整然とした決算資料を作って日頃から適切な分析をしていれば自ずと監査調書の情報価値も上がるわけで。

 特に現場をリアルで知らない監査人が直接分析するのはできない話なのでごもっとも。システムだけは色々な切り口で情報を出すようになるのですが、それを使いこなすのはどうも難しいようでした。

 そもそも会社が説明しきれているのかどうか、監査調書を作る前によく認識しておかないとこれまた自分のできが悪いのかと思ってしまい無駄に評価を下げかねないということを教えてくれたように感じました。

 何でもかんでも力不足がダメなのだと言うのは現実を誤魔化しているだけだし何でも自分で努力すれば解決できるという傲りです。
 前期比較をすることなく自己評価の点数を付けたらなんと去年の自己評価より下がっていたそうです。上司、同僚からはアホとさんざん言われましたが、知ったことではありません。公正な自己ジャッジです。

 ポイントは手応えだと思っています。去年と比べてスペックは格段に上がっていることは自覚していますが、今年はとにかく一年メンバー交代や不合理なことが多くてそういった環境の悪化に気をとられていました。

 自分の限界に対して出した力の割合は去年より低かったため自己評価は下がったのだと思います。そんなこと言ったら環境が悪くなったら終わりじゃないかと思ってしまいましたが違います。環境が悪くなっていることを認識して対応を変えなかったのがいけないのです。またどうなるのがこの環境下のベストなのかという図を適切に描けなかったのがいけないのです。

 その結果、もっとできたなどと思い自己評価が下がる。自分がベストを尽くしたと思っていなければ受け手も気分を害するでしょう。黙ってりゃ満足したとしても、それを知れば気分悪いに決まっている。
 
 顧客の批判を恐れず、いつでもサービス業では自分はベストを尽くしたと胸を張れないといけないのです。そのためには雇い手である事務所に何を提供することが求められていて、それに対して何ができて、実際何をしたのか。これがぴったり一致するように常日頃調整しておくことが一番大事なのだと思います。

 自己評価が下がったという現象をきっかけに人様に対して仕事をする上の基本が少しわかった気がします。

 こうした本質的禅問答こそ、この時期のテーマです。
 技術的なことは、その先です。

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 業務も一段落して後輩の活躍にも恵まれて今週一日残して私は休暇や研修、自主トレをする期間に入っています。

 そういうわけで今日は平日ですが、麦わら帽子かぶって夏って感じで朝の電車に乗ると見事に浮いてしまいました。世間は平日の朝、花金ですが疲れもたまる金曜日。平日休みは得した気分な反面、少し孤独を感じてしまいます。小売店の人とか美容師の気持ちがわかる。

 平日は働くものといつしか決まりましたが、世の中そんなにやらなければならないことで満ち溢れているんだろうかと思うことがたまにあります。

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 本日女性の同僚に本気で怒ってしまいました。

 

 彼女は一生懸命で真面目、細かい作業も厭わないで事務所内でも評価の高い部類の人です。


 何をそんな優秀な人に向かって怒ったのかというと、監査意見の出たジョブで監査調書の整理をしていた会計士M.Jに証憑突合をしたいから会社に依頼してほしいと依頼してきたからです。


 なめているのかと・・・


 必要なリスクが高かろうが低かろうが必要とされる監査手続はすべて終わったと認識しているからこそ監査意見は出たのであって、監査基準委員会報告書でも以下のように監査手続の実施は原則認められていないことが書かれています。


 監査基準委員会報告書230

《3.監査ファイルの最終的な整理》(第13項から第15項参照)

 A22.監査報告書日後に行う監査ファイルの最終的な整理は、事務的な作業であり、新たな監査
 手続を実施したり、新たな結論を導き出すことを含まない。

 誰が何と言おうと私はこのように監査意見日後に監査手続してもいいのだという姿勢は許しません。

 

 ・未了事項を共有していないこと

 ・計画した監査手続をしなくていいと思っていること、もしくは逆にしなくていい監査手続か不可能な監査手続を計画していること

 ・自分の評価のために仕事をしているように感じること


 怒る理由は挙げだすとキリがありませんが、何より反則であることを認識していないのが許せません。監査理論や論理を重視して証明できるか否かという説明責任という名の保身ばかりに気を取られ、監査とは制限時間以内に会社の財務報告を保証する制度なのだという本質を忘れてはいけません。力及ばず手続きが不十分よりたちが悪いと思っています。


いつまでも思いつきで監査手続ができるなら、苦労はしないはずなのです。

こんなのを許していると監査手続の緊張感は損なわれる一方で、なめられるばかりだと思います。




 人事考課の面談も終わり一段落です。
 正直なところ成長し潜在パワーがたまったわりに貢献できなかった2013年3月期。
 
 自己評価低くて損してると鬼軍曹からも言われましたが、やはり地に足着いたというか胸を張って自分はやったと言えないと次のステージにいくわけにはいけません。貢献したと言えてなんぼです。

 環境が劇的に変わったのがパッとしたパフォーマンスにならなかった原因ではありましたが、それも自分の軸が弱かったのが原因。そんなようでは10年20年先の思い描く自分の姿には程遠いので自己制裁で昇格見送りの判定をしました。(ちなみに裏の理由は甘い言葉に誘われて昇格して不当な過労に追い込まれる人を見てきたから、意欲の強さが最重要と判断したこと)

 IT監査の需要が高く(素人だったが意外と評価されたらしい)、USGAAPはシュリンクしてしまい、当初の特命だった検査も来ないのではという流れになったので、この分新たなビジネスモデルに触れるため国内監査に積極的に関わることとしていく方針です。

 当面はITのスキルアップと新たに監査でいくことになった会社の情報収集や財務分析をしつつ来期の仕事の取り組み方をよく考えるという時期になります。

 夢はないのかと問われ、不正調査に携わりたいとぶっちゃけてしまいましたが、IT監査部門とは2年契約なのでとりあえず今年は夢はさておいて目の前の仕事に注力することに。

 夢なんていつか叶えばいいし、叶わなかったらそれはそれでいいのです。日々の栄養になってくれさえすれば。

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