私の購読しているブログに以下のような記事がありました。

 頭のなかまで筋肉付けではスポーツは育たない

 関西地方の最高気温は、今では38度なんてことも珍しくありません。毎年一日は高校野球を見に行くのですが、応援席は灼熱になっています。観戦しているだけでも頭がくらくらしますので、試合をしている方は相当気を強く保っていないといけないでしょう。

 カット打法で話題になった千葉選手など、炎天下での集中力は表彰ものだと思います。

 しかし、甲子園という伝統行事は暑いからといってなくなることはないのだと思います。何かない限り。そう、何かない限り。

 仕事柄、起こりもしないリスクへの対応の重要性を教科書のごとく説くこともしばしばありますが、ときに会社のリスク評価が甘く感じられるときがあります。本当に今後も重要でないと言えるのかということです。徐々に起きている変化を識別しないことで、ある日許容されないまずい数字が決算に表れてしまうことがあります。
 
 伝統を重んじる甲子園とは少し違いますが、思い込みの結果でも、何かない限り変えられないのではいけないこともあります。起こりもしないリスクの重要性ではなく、経験に裏打ちされたリスクの説明です。そんな危機意識をお客様に説くことができる会計士というのが私の目指すところでありますが、今はまだ多くの現場で現実を目の当たりにしたり、事例をニュースやネットで収集したりという蓄積の段階です。

 内部統制監査で、ある部署の課長が承認行為をただのルーティンっぽく説明するのを聞いて、ふとある言葉を思い出しました。


 「型にはめるだけじゃだめだ。中身が大事。」 


 いつか飛行機に乗っているときモニターに映る番組で、日本文化として茶道が紹介されており、その先生であるアメリカ人が言っていた言葉です。


 「日本人はすぐ型を重視する。型も確かに大切ですが、それより心です。中身が大事。」


 こんな言葉を聞くと、形式重視の内部統制ってただの手段でゴールではないことが再認識されます。あまり意味がないと思うなら、その行為は辞めた方がいいのでしょう。仮に承認漏れがあっても監査人が特に不備ではないというのならその行為もいらないのかもしれません。


 夏に読んだ課題図書で、重要なことや価値あることに皆集中すべきとの内容が再三書かれており、もっと世の制度を手段にできはしないものかと思ってしまいました。

 

 運用状況は有効ですねと評価したそばから、その行為をすり抜けて虚偽とか出てくると、本当にやりきれない気持ちになります。

 サンプルも大切ですし、行為の証明として作業証跡を残すことも型としては大切です。PCAOBの言うとおりデザインの中で具体的にどのようなリスクをカバーする行為がどれなのか明確にするのを監査人ではなく企業がしなくてはいけないのだと思います。その上で大は小を兼ねるではなくて重要でないものは全くしないという選択をしていけると皆ハッピーになるのだと思います。

小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則/早川書房
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 この本は本当に読んでいると監査法人生活が悲しくなってくるほどいいことが書いています。何事においても、誰のためでもなくどちらでもいいようなことはしないようにしたほうがいいのだと思いました。後はそれをいかに識別するかです。「重要」って簡単そうで難しい言葉にも思えます。

 例えば、成都のグローバルセンターなんかもその工事に大量の人を投入したり、機械など固定資産を投資したりして3年で作り上げたそうですが、テナントも決まっていなかったり、周辺の開発も進んでいないようならもしかすると今年オープンするのは重要ではなかったのかもしれません。しかし、世界一になったことでニュースが耳に入り私のような物好きが旅行するきっかけの一つになったという意味ではつりになったわけですから、とても重要な建築物だったのだと思います。

 見方によって、誰にとってかによって重要性や何が価値かということは変わるので難しいところです。そこでそれを見極めなければならないということです。

 もう終わりましたが、夏休みには様々な小さな理由が重なって成都へ行っていました。最近地震が多い四川省でパンダくらいしか日本では有名でないスポットと思われます。

 それでも2011年の統計によると人口は1400万人いて、7月時点の東京で1300万人らしいので十分大都市といえます。詳細な都市の説明は以下が参考になりました。

参考情報1

参考情報2

 パンダも四川料理もいいのですが、やはり関心があったのはオペラハウス20個入るという世界一の広さを誇るグローバルセンターです。


会計士M.Jの冒険


 閑散としてる・・・?少し悪意のある写真ですが、ここが東京の建物と思えばいくら広くても閑散としていたと思います。少なくとも人民公園の方が賑わっていました。


会計士M.Jの冒険

ANMANI?(ちょっと騙された・・・)
会計士M.Jの冒険

 この他にも突如止まっているエスカレーターがあったり、トイレ開けたままのおじさんがいたり(これはモラルの問題か)、3年の工期と突貫で作ったらしいのですが、中身のコンセプトが見当たりませんでした。近々大きな百貨店がオープンするそうなので今後に期待ということでしょうか。


 場所も地下鉄の南端で都市部から離れていて不便なので、集客はなかなか難しそうですが、成都では不動産投資が盛んでおそらく南の方を開発しています。「金融城」などという駅が突如現れたので、ウォールストリートや香港をイメージして仕事柄気になって降りてしまったものの、この様です。


閑散・・・
会計士M.Jの冒険

工事進んでる??
会計士M.Jの冒険

 一応Bank of Chinaなど金融機関の集まった建物が一つあったのですが、およそ人通りなく開発中なのか廃墟なのかよくわからない街でした。将来を見据えてとりあえずかっこいい名前を付けてみたのでしょうか。


 "Chengdu can do."などというスローガンのもと開発を進めているようですが、やはり中身があるのかが問題と思います。

 成都は古い町で、パンダやお茶、古風な町並みが売りで、そちらの価値は高いものだなあと思いますし、このような勢いだけの開発だったとしても何とか変えようというチャレンジ精神はすごいものだと思います。


 ジェトロセンサー9月号でも中国特集がなされており、成都は国家が力を入れて、ハイテク産業等を誘致する開発区にしていると書かれていたので、これからということなのでしょう。なので観光ももう何年か先に行くと古い成都だけでなく、新世紀の街成都が見られるのかもしれません。


 今はまだ、到底そんな町ではありません。中心部は普通に栄えてはいますが、平日の昼間に公園でトランプしていますから。(これはこれで面白そうなのですが。)

会計士M.Jの冒険

・作業の時間を減らして考える時間、構想を練る時間を増やす。
・自信なくてもビビりながらでも誰も応援してくれなくてもいいと思ったことは挑戦する。
・事前のシュミレーションはなるべく具体的にして、意義あるものにする。
・適時に間を取って振り返る。
・何度もこんな意思表明をし続けてその内体に染み込むのを狙う。

 私の2014年3月期に向けての留意事項。何となくは過ごさない。今は監査法人のスタッフで当面は自分で探さなくても仕事のある恵まれた状況です。簡単にいうと明日いきなり食えなくなるようなリスクは低い状況です。この状況をいかしてすべきことは仕事に取り組む姿勢だったり考え方だったり、目に見えない日々の過ごし方だったりを試行錯誤して、永続的な成長をしながら安定的なパフォーマンスを発揮できるフォームを見つけることです。

 やっと入社以来試してきたことが当初の予定とは大きく違うものの、形になりつつあるのでもう一息です。確信が持てる頃には次のステップへ向かっているのです。
 オリンパスの巨額損失隠し事件など企業不祥事が相次ぐ中、粉飾や脱税、情報漏洩(ろうえい)などを調査する「公認不正検査士」という資格が注目を集めつつある。国内ではまだ耳慣れないが、日本公認不正検査士協会(東京)は「専門知識を持った検査士の調査、提言こそが根本解決につながる」としている。

 協会によると、資格試験は春秋の年2回。受験者数は、05年秋は33人だったが、インサイダー取引などの企業不祥事が注目されたこともあり、今春は191人にまで増加した。

 現在は公認会計士や企業の内部統制部門に勤める中堅社員らを中心に約640人が登録している。

 協会には調査のマニュアルがあり、会計や犯罪学のポイントのほか、不正をした社員への面接調査や尾行のこつまで詳細に記している。

 協会事務局の玉田洋さんは、企業に近い立場の顧問弁護士などだけではなく「調査の専門家を交えて不正の実態を解明し、再発防止策とともに公表することこそが企業の再生を可能にする」と話している。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130820/bsg1308200501000-n1.htm

 サンケイビズで 「公認不正検査士」が特集されていました。ブログでたまにこんな方面の仕事に関わっていきたいということを醸し出していますが、特に事務局玉田氏のおっしゃるとおり、その後の「再生」にこそ意義があり、夢を感じるところであります。

 KPMGFASが不正調査の実務に関する書籍を出版しており、それを読んだところ、調査業務の概要が分かりやすくかかれており、非常に専門性の高い業務であることがわかりました。そして不正の事実を認定することは監査のアプローチとは全く異なることがわかります。  

また現在研究中ですが、JICPAが不正調査ガイドラインを公表しています。
http://www.hp.jicpa.or.jp/specialized_field/main/post_1698.html

こうした事例もありましたので
http://s.ameblo.jp/oagore/entry-11590848392.html
実施者の説明責任が今後重視されていくということなのでしょう。